マーリンズのイチロー外野手は28日(日本時間29日)、本拠地でのカージナルス戦に代打で出場し、痛烈な二塁打を放った。メジャー通算2998安打で3000安打へ残り2本。この試合で、薬物規定違反による80試合の出場停止処分からディー・ゴードン内…

マーリンズのイチロー外野手は28日(日本時間29日)、本拠地でのカージナルス戦に代打で出場し、痛烈な二塁打を放った。メジャー通算2998安打で3000安打へ残り2本。この試合で、薬物規定違反による80試合の出場停止処分からディー・ゴードン内野手が復帰。リードオフマンが戻ってきたことでイチローの起用

■痛烈二塁打で2998安打、リードオフマン復帰で今後は起用法が変わる可能性も…

 マーリンズのイチロー外野手は28日(日本時間29日)、本拠地でのカージナルス戦に代打で出場し、痛烈な二塁打を放った。メジャー通算2998安打で3000安打へ残り2本。この試合で、薬物規定違反による80試合の出場停止処分からディー・ゴードン内野手が復帰。リードオフマンが戻ってきたことでイチローの起用法にも影響があると見られるが、本人は「攻撃の幅が広がる」と“歓迎”した。

 2点を追う7回、イチローは1死一塁の場面で代打で登場。右腕ブロクストンの直球を捉えた。ライトへ痛烈な打球を運び、快足を飛ばして二塁へ。マーリンズは1死二、三塁とチャンスを広げると、エチャバリアの遊ゴロで三塁走者のリアルミュートが生還した。イチローのチャンスメークから1点差に迫ったマーリンズだったが、追いつくことは出来ずに惜敗。だが、背番号51のヒットに本拠地は大盛り上がりだった。

 この試合で打順1番に入ったのはゴードンだった。薬物規定違反で出場停止処分を受けていたものの、本来ならば不動のリードオフマン。ゴードン不在の間、先発出場の試合では1番に入っていたイチローだが、今後は起用法に変化が出る可能性が高い。打順が下がれば打席数も減ると見られるが、3000安打へ「2」とした本人は、チームの勝利を見据えてこう話した。

■「ディーが戻ってきてくれるのは、オフェンスの幅が広がる」

「このチームはポコポコ打つけど単調ですからね、攻撃が。だからディーみたいにスピードがある選手が戻って来てくれるのは、攻撃の幅がね(広がる)。後半戦はやっぱりしんどくなるし、バッティング練習をしているような攻撃ではなかなか点が取れないですから。やっぱりディーが戻ってきてくれるのは、ディフェンスももちろんそうですが、普通の状態でいてくれれば、オフェンスの幅が広がるでしょうね」

 金字塔は目前だが、あくまで今季の最大の目標はプレーオフ進出。イチローも、何よりもチームの勝利のために打席に立ち、ヒットを積み重ねている。ゴードンが1番に入ることで、間違いなく攻撃力はアップするだけに、復帰は大歓迎だ。

 チームはこの日、29日(同30日)の試合でイチローが先発することを公式ツイッターで発表。異例の“スタメン予告”となった。ゴードンがいることで1番に入る可能性は低いが、それでも、いつもどおり自分の役割を淡々とこなすだけ。プレーオフ進出のために、イチローはグラウンドに立つ。