あす14日から関東女子リーグ戦(関東リーグ)が開幕する。今大会10連覇中のア式蹴球部女子(ア女)。昨シーズンは全日本大学女子選手権(インカレ)4連覇を逃すなど、悔しさの残る結果に終わった。これまでの中心選手が多く卒部し、MF高瀬はな(スポ4=ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)が主将を務める今シーズンは、『頂』をスローガンに掲げ、インカレ王座奪還を目指す。まずはこの関東リーグで11連覇を達成し勢いに乗りたいところだ。

 木付優衣(平31スポ卒)に代わって早稲田のゴールマウスを守るのはGK鈴木佐和子(スポ3=浦和レッズレディースユース)。昨シーズンは公式戦6試合に出場し経験を積んだ。U19日本代表経験を持つ実力者のセービング力に期待したい。またGK川端涼朱(スポ3=東京・十文字)も正GKの座を虎視眈々(こしたんたん)と狙う。

 三浦紗津紀(平31スポ卒=現INAC神戸レオネッサ)や渡部那月(平31社卒=現オルカ鴨川FC)が抜けた最終ラインには、空中戦に強いDF小林菜々子(スポ4=ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)、ビルドアップを得意とするDF源関清花(スポ4=ちふれASエルフェン埼玉)、サイドからの果敢な攻撃参加が特長のDF中田有紀(スポ4=兵庫・日ノ本学園)の起用が濃厚。昨シーズン主力としてチームの勝利に貢献してきた4年生トリオで守備陣を統率したい。またこの3選手に加えて、U19日本代表のDF船木和夏(スポ1=日テレ・メニーナ)と中盤もこなすDFブラフシャーン(スポ1=スフィーダ世田谷FCユース)の起用も十分に考えられる。


主将を務める高瀬

 中盤のキープレイヤーは高瀬とMF村上真帆(スポ3=東京・十文字)だ。足元の技術に定評がある高瀬。今季は主将としてどのようにチームを引っ張っていくのかにも注目したい。オフェンスセンスと献身的な守備が光る村上は今季から背番号を『10』に変更。さらなる飛躍が求められる。MF阪本未周(スポ3=大阪・大商学園)、MF加藤希(スポ2=アンジュヴィオレ広島)、MF並木千夏(スポ2=静岡・藤枝順心)は春先の練習試合に多く出場し、それぞれゴールを決めるなどアピールに成功。さらに昨シーズン終盤に存在感を示したMF中條結衣(スポ4=JFAアカデミー福島)やスピードが武器のMF松本茉奈加(スポ3=東京・十文字)も控え、中盤は激しいポジション争いが予想される。

 ポイントゲッター・熊谷汐華(平31スポ卒=現スフィーダ世田谷FC)や絶対的エース・河野朱里(平31スポ卒=現INAC神戸レオネッサ)に代わって攻撃陣を引っ張るのは昨シーズン関東リーグで4得点を挙げたFW山田仁衣奈(スポ4=大阪・大商学園)。滑らかなボールタッチと鋭いシュートが持ち味だ。今シーズンはよりシュート精度を高め、得点を量産したい。またFW荻原優花(スポ3=宮城・常盤木学園)とFW廣澤真穂(スポ1=ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)も練習試合で好調を維持。攻撃のオプションを増やしていきたいところだ。


多くの得点が期待される山田仁

 「(今シーズンは)今まで主力としてチームを引っ張ってくれた4年生が抜けてしまい、ア女の真価が問われる年になると思っている」と高瀬。主力選手が多く抜けた中で、いかに自分たちのサッカーを確立することができるかが勝負のカギとなるだろう。そして船木、シャーン、廣澤といった大型ルーキーたちが、どのようにア女のサッカーに適応していくのかにも注目が集まる。初戦の相手は昇格組の尚美学園大。決して油断をせず、相手を圧倒したい。関東リーグ11連覇そしてインカレ女王返り咲きへ――。新生・ア女の『頂』への挑戦がいよいよ幕を開ける。

(記事、写真 永池隼人)