4月14日(日)UFC 236 in アトランタのメインイベントはライト級暫定王者決定戦。ハビブ・ヌルマゴメドフの長期欠場を受け、現フェザー級チャンピオンのマックス・ホロウェイとダスティン・ポワリエが激突する。ホロウェイは、2階級同時制覇…

 4月14日(日)UFC 236 in アトランタのメインイベントはライト級暫定王者決定戦。ハビブ・ヌルマゴメドフの長期欠場を受け、現フェザー級チャンピオンのマックス・ホロウェイとダスティン・ポワリエが激突する。ホロウェイは、2階級同時制覇に挑む。ミドル級暫定王者決定戦では、総合格闘技16連勝中の次世代のスター候補イズラエル・アデサニヤとケルヴィン・ガステラムが顔を合わせる。ここでは、アデサニヤの連勝が伸びるかにも注目が集まる。
自身も格闘技経験があり、総合格闘技大好きの古坂大魔王さんに、格闘技との出会い、今回の見どころ、UFCの魅力などたっぷりと話してもらった。

 

(写真左より)マックス・ホロウェイ、ダスティン・ポワリエ、ケルヴィン・ガステラム、イズラエル・アデサニヤ 写真:Getty Images

 

 

ーー4月14日(日)午前11時から放送されるUFC 236にゲスト出演されますが、率直な感想をお願いします
「うれしいですね。髙阪(剛)さんと(堀江)ガンツさんとは以前に格闘技番組をやっていて、みんなで「本編出たいよね〜」と話していました。それでようやく念願が叶いました。それまで僕も色々ありましたから(笑)。なんか色々あると(番組に)出られると実感しました。そして、(イズラエル・)アデサニヤの試合に立ち会えるのは本当に嬉しいです」

ーー総合格闘技についてかなり詳しいですが、総合格闘技との出会いは?
「僕自身は総合が好きで寝技をやったり、グラバカに行ったりしています。高校の頃には総合格闘技同好会を作りました。当時は喧嘩芸骨法とかパンクラスが流行り、修斗がシューティングだった時代です。その時に好きでやっていました。言ってみれば、新日本プロレスからUWFいって、パンクラスを経由して総合にいくという、格闘技好きには分かりやすい経路を辿りました。その中でも特に寝技が大好きです。(寝技には)ロマンがありますので。殴る、蹴るはものすごい練習量と手首の強さ、足の速さ、瞬発力に左右されます。言ってみれば、その部分はアングロサクソン系やアフリカンには勝てないと思います。そこで寝技は、日本人も含めてブラジル人みたいに背が小さくても、引く力とバランスで勝てます。あと、賢さと研究で勝てるのがロジカルで好きでした。自分の趣味はお笑いで、これを仕事にしました。音楽も同じです。格闘技は一生仕事にできないと思っていたので、そういう意味では格闘技はずっと趣味でいたいと思っています」

 

(写真:WOWOW)

 

ーーUFCにゲスト出演するのは、ある意味夢を叶えた感じですね
「そうですね。僕が話したことを髙阪さんが分かりやすく説明してくれます。例えば、立ち技で、なぜ入りで太ももを触ったとか、タックルフェイントをなぜ入れたとか細かいところまで詳細に解説してくれますので、髙阪さんの解説は格闘技を見たことない人でも分かりやすいと思います」

ーーお笑いと同じで、格闘技も『ふり』が大事なのですね
「大事です。野球も配球にストーリーがありますよね。ホームランとかは見れば凄さが分かりますが、ライト前のポテンヒットでも褒められることがありますよね。格闘技もそういうところが、髙阪さんとガンツさんの解説があるとすごく分かりやすいです。あと、画質が綺麗です。これは大事です。指の1本1本まで動きが分かります。スマホの小さい画面でなく、テレビの大きい画面で見ないと分かりません。(格闘技を見る上で)指の動きは本気で大事です」

ーーゲスト出演する古坂さんはどのようにUFCの楽しさを伝えていきたいと思いますか?
「僕は、『WOW』を担当します(笑)。テクニック班は髙阪さん、データ班はガンツさん。僕は『WOW』班です。盛り上げ役ですね。あとは、アデサニヤをスーパースターに押し上げる義務もあると思います。どう見ても、アデサニヤはここ最近見た中でのトップスターです」

ーーそのアデサニヤは、総合格闘技16連勝中のスター候補生。ケルヴィン・ガステラムとミドル級暫定王座決定戦を戦います
「これは楽しみです。ただ、相手がガステラムですよね。ガチガチのハメ技をするでしょうね。正直言って、ハメ技が強すぎるとつまらなくなります。以前に、加藤一二三先生に聞いたことがあるのですが、将棋の世界では詰めが固まってくるとみんなそこを成熟して、そこを誰かが壊す。壊すのは意外と、外部の人間のようです。アデサニヤは、ある意味外部の人間だと思います。試合では、アデサニヤがハメをぶち壊し、ガステラムがハメを壊された時の保険をどう組んでいるかが見どころになると思います。そうは言っても、ガステラムと組むと相手はパンチ一発で崩れるので、髙阪さん曰く(ガステラムは)拳と手首に特徴があるのでしょう。そこをアデサニヤがどう捉えるのか。例えばアデサニヤが見たこともないようなKOで勝てば、とんでもないスターになりそうな臭いがプンプンします」

・合わせて読みたい→
『生きる格闘文化財』 総合格闘技 堀口恭司 特集 連載スタート!(https://cocokara-next.com/feature_archive/kyojihoriguchi-feature/)

 

(写真:WOWOW)

 

ーーメインイベントは、UFCライト級王者ダスティン・ポワリエ対フェザー級王者マックス・ホロウェイによるライト級暫定王座決定戦です。両者は7年前に対戦し、その時はポワリエが圧勝しています
「プロレスの流れからのファンは絶対にホロウェイが好きです。ホロウェイは野性的なところというかロマンがあります。逆にポワリエは、スポーツ側からきたUFCファンが好きだと思います。完ぺきな基礎と作戦とパワーがあって、それにスタミナがある。最近のホロウェイはすごく余裕を持って試合をしています。分かりやすくいうと、PRIDEの時の全盛期の五味(隆典)選手みたいな感じです。戦っている相手はすごく嫌な感じだと思います。こういう一流同士の試合は、元々持っている喧嘩精神が強い方が勝つと思っています。くだらないところでも競ったりする負けず嫌いな部分です。そう言った意味でいうと、ホロウェイが勝つと思います。ただ、ホロウェイは前回の対戦でポワリエに負けています。お笑いもそうなのですが、人間と人間のコンタクトスポーツはじゃんけんが存在します。いわゆる三すくみです。それが、ポワリエはホロウェイにあると思います。(試合が)長引くとポワリエが勝つと思います。判定なら100%ポワリエが勝ちます」

ーー最後にUFCの魅力を教えてください
「よく、UFCを知らない人から「何をみればいいの?」と言われます。野球では日本のプロ野球とメジャーリーグ。サッカーではJリーグとワールドカップ。これは分かりやすいです。ただ、格闘技では、キックボクシングとMMA(Mixed Martial Arts=総合格闘技)の差がわからないと思うので、そういう人にはトップを見るように教えます。トップは何かと言うと、UFCです。UFCでトップをとった人は他にいってもずっとトップですが、他のトップがUFCにきてもトップになれないのがUFC。名実ともにトップ・オブ・トップの最強格闘家が集まっているのがUFCであり、お金も人気も含めて全てがトップです!」

 

(写真:WOWOW)

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部、取材協力:WOWOW]

◆◆◆WOWOW『UFC-究極格闘技-』放送スケジュール◆◆◆

★『生中継!UFC‐究極格闘技‐ UFC236 in アトランタ 激闘必至!ライト級・ミドル級暫定王者は誰の手に!?』

4/14(日)午前11:00[WOWOWライブ]生中継
(WOWOWメンバーズオンデマンドにて同時配信)

4/15(月)よる11:00[WOWOWライブ]リピート
(WOWOWメンバーズオンデマンドにて同時配信)

【対戦カード】
・ライト級暫定王座決定戦/マックス・ホロウェイ vs ダスティン・ポワリエ
・ミドル級暫定王座決定戦/ケルヴィン・ガステラム vs イズラエル・アデサニヤ

【出演】
ゲスト:古坂大魔王
解説:髙阪剛、堀江ガンツ
実況:髙柳謙一
進行:渋佐和佳奈

★『生中継!UFC‐究極格闘技‐UFC237 in ブラジル 元王者で伝説の格闘家アルド、シウバがオクタゴンに登場!』

5/12(日)午前11:00[WOWOWライブ]生中継!
(WOWOWメンバーズオンデマンドにて同時配信)

【対戦カード】
・女子ストロー級タイトルマッチ/ローズ・ナマユナス vs ジェシカ・アンドラージ
・ミドル級/ジャレッド・カノニア vs アンデウソン・シウバ
・フェザー級/ジョゼ・アルド vs アレクサンダー・ヴォルカノフスキー

■詳しくはWOWOW番組オフシャルサイト(https://www.wowow.co.jp/sports/ufc/)をチェック!
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆