いよいよ明日4月13日(土)に開幕を控える、東京六大学春季リーグ戦。それに先立ち、慶應スポーツでは開幕前特集インタビューを実施した。

最終回は大久保秀昭監督にお話を伺い、チームの状況や意気込み、そして塾生へのメッセージを語ってくださいました。

目指すは完全優勝。いよいよ明日から開幕だ

――昨春を振り返って

一昨年の秋に優勝して、4年生が抜けました。リーグ戦経験者が少ない中のスタートでしたが、勝ち点を積み上げて、優勝できたのは、本当に良かったと思います。一昨年の神宮大会の1回戦に負けたのを踏まえて、早慶戦の前で優勝が決まったので、全力で早大に挑まなければいけませんでしたが、日本一というのを強く意識したため、最終的に勝ち点を落とす結果になったと思います。日本一と早慶戦勝利の両方を求めるための体力と気力が難しかったです。意識の方で日本一に行った結果、早慶戦は残念な結果になったと思います。

――代替わりした中で、連覇できた要因は

普段の取り組みの成果が一番大きかったと思います。

――昨秋を振り返って

どうしても期待が高くて、三連覇という可能性が目の前に転んできました。早慶戦は、1戦目に勝って、本当は2戦目に決めないといけない状況でした。投手陣が満身創痍の中、髙橋佑樹(環4・川越東)一人に頼らざるを、得ない状況になってしまって、そこが勝ちきれなかった要因だと思います。ピッチャーが足りなくなってしまったのに尽きますね。その要因を作ってしまったのが、こっちの管理不足で、きっちりと投手陣を揃えなかった責任を感じています。

――今年のキャンプを振り返って

キャンプと言うほどの期間ではないので、練習を重視してワンクールだけいきました。2日間雨とか体調不良になった選手もいたので、いい練習は3日間しかできなかったです。十分いい期間になったと思います。

――現在のチームの状況は

チームとしてのチームプレー的なものを数多く取り入れました。その後の関西遠征から対外試合を経験しています。そこで今度は、個の練習の積み重ねからチームとしての戦いに変わって行きました。

――オープン戦でのチーム状況は

大きな故障離脱がないだけで十分です。こっちの仕事として、開幕にある程度考えているメンバーが元気な状態で開幕を迎えるだけです。小さい故障を抱えている選手はいますが、今のところは順調だと思います。

――現在の投手陣は

去年の秋の途中は、ベンチ入りの7人うち2人しか元気な投手がいませんでした。そのうちの一人であった髙橋亮吾(総4・慶應湘南藤沢)が調子を落とし、髙橋佑しかいないという状況になりました。こちらが出している要望は、1年間を通して投げ切ることですね。そういう意味では、2年次から経験している髙橋佑樹と髙橋亮吾。あとは、石井(雄也=商4・慶應志木)、津留崎(大成=商4・慶應)ですね。4年生はそこらへんが候補ですね。彼らには1年間投げてもらいたいですね。去年、怪我で投げられなかった佐藤(宏樹=環3・大館鳳鳴)がいい状態に戻りつつあるので、これが本物かどうかは残りの数試合で判断します。そこに木澤(尚文=商3・慶應)、森田(晃介=商2・慶應)、1年の増居(翔太=総1・彦根東)、生井(惇己=総1・慶應)がどうやって絡んでくるかという布陣になると思います。

――現在の野手陣は

飛び抜けた選手はいません。そこで平均点が高いのが郡司(裕也=環4・仙台育英)や柳町(達=商1・慶應)ですね。中村健人(環4・中京大中京)が去年初めて1年間戦い抜き、その3人が中心になると思います。瀬戸西(純=政3・慶應)、小原(和樹=環4・盛岡三)は、経験をしていますけど、もう少し打率を上げてもらいたいですね。そこの下位打線が頑張らないと、ずっと接戦をやりつづけることになると思います。ファーストは福井(章吾=環2・大阪桐蔭)で、嶋田(翔=環3・樹徳)と併用しています。外野は、中村がいますけど、センターは渡部(遼人=環2・桐光学園)、レフトは正木(智也=政2・慶應)がメインになると思います。外野には層の厚さを感じています。

――今季期待する選手は

髙橋亮吾、福井章吾、サードベースコーチの後藤(裕一郎=政4・慶應)ですね。


暖かい目で選手を見つめる大久保監督

――郡司選手が主将に就任されましたが、彼に期待することは

リーダーシップを発揮してもらいたいです。主将が活躍すると、チームが活気づくので勝負強さを出してほしいですね。

――オープン戦を通しての課題は

打撃陣が思ったより対応しきれてないです。練習でのつなぎはできますけど、実戦で相手が本気で抑えようという場面では、少し対応しきれてないと思います。

――昨季のチームと今季のチームの違いは

昨シーズンはチーム力で戦うしかないと言って、つなぎ、意思疎通などを強く意識しました。今年のチームはそれもできたうえで、個の戦いになったときに勝ち切れる強さを出さないといけないと言っています。今年のチームは、個の戦いになったときにも上回れるような技術、精神力、体力を身につけてほしいです。違いというか、そこを出さないと勝てないと思います。

――竹内(大助=H25・環卒)助監督が就任されましたが、彼がチームにもたらす影響は

前任者の林助監督は、アマチュア野球に長い間関わっており、社会人野球も経験しています。竹内助監督には、前任者と同じものを求めたら酷です。本人も限られた中でしかできない勉強だけど、そこに絶対負けたくないという思いを持ってほしいです。林助監督との違いは、選手と年齢が近いことですね。兄貴的な存在なので、より選手と身近な関係を作れると思います。彼の特筆すべきところは、左投手なので、左投手相手の指導には良いものがあると思います。右と左の違いという部分で優位性があると思います。

――最後にメッセージをお願いします!

今年も神宮球場で来てもらって、慶大野球部の姿を見て、何かを感じてほしいです。そういうものを提供できるように頑張りたいです。また、応援したいと思ったら、リピーターになってほしいです。特に学生の皆様に!

ーーありがとうございました!

(取材:萬代理人 写真:小林歩)

(この取材は2019年3月27日に実施しました。)