“藤野立教”の幕開けだ!昨秋の5位から半年、オフでは主将・藤野(営4=川越東)を中心に、チーム全員が歯を食いしばり続けた。さらにニューフェイスも戦力に加わり、4季ぶりのリーグ戦優勝へ準備は整った。この記事では昨シーズンまでや今オフでの調整・成績を基に、そんなナインの戦力を分析する。

ニューフェイスのカギは“新四番”!? 
オープン戦通算打率3割7分のスラッガー

今季新たに四番を任されているのは、オープン戦通算打率3割7分の怪物・中嶋(コ3=佼成学園)。中でも、宮崎キャンプ中の対九州共立大戦では2打席連続アーチを放っており、パワーの強さを見せつけている。先月31日に行われた社会人対抗戦でも四番でフル出場し、4打数2安打打点1と好成績を収めた。試合後のインタビューでは「神宮の方が気合は入ります。でも今日は(良い意味で)練習試合と変わらず、いつも通り打てたと思います」と主砲らしい強心臓っぷりをのぞかせた。指揮官からも「野手ではかなりカギを握る存在。長打力があって、しっかり振れる打者です」と、その実力はお墨付き。昨季は代打のみでの出場と各校からノーマークな存在だけに、チームを盛り立てるポイントゲッターとしての働きが期待される。


社会人対抗戦でのバッティングの様子。
自身初の、神宮での四番として先発出場し、4打数2安打打点1の活躍を見せた

センターラインは破らせない!副将も務める鉄壁ショート

遊撃のポジションは笠井(済4=桐蔭学園)が有力か。彼の持ち味は何といっても守備。昨夏オフからの強化が評価され、現チームで唯一昨秋リーグ戦でのフル出場を果たしている。それに加えて、コンスタントな打撃と出塁もアピールポイントだ。自身初の規定打席到達を果たした昨季は打率2割9分3厘とまずまずの成績。さらにオープン戦での出塁率は4割7分3厘と、こちらは驚異的な数字を残している。今オフでまた一回りたくましくなった正遊撃手が攻守でリズムを作っていく。


今年は副将も務める笠井(写真左)。
プレーだけでなく幹部としてもチームの核になる存在だ

チームを背負う“背番号10” 扇の要は復調必至

今季のナインにとって、野手陣での最大のキーマンは主将・藤野(営4=川越東)だろう。2年春からスタメン入りし、翌シーズンでは打率3割8分6厘でベストナイン選出。さらに二塁送球は1秒94とリーグトップの強肩もウリにしており、まさに打って守れる最強捕手だ。が、昨季は不振に悩み打率は1割9分5厘と低迷。慶大1回戦ではスタメン落ちを経験するなど、悔しいシーズンに終わった。春季での巻き返しを図るため、オフでは自らのバッティングスタイルを見直し黙々とバットを振り続けた。さらに、今年は主将にも就任。リーグでの全勝優勝を目標に掲げ、「2年前は先輩に優勝させてもらった。今は最上級生として、自分が引っ張っていかないと」と活力十分。捕手としても主将としても、チームの命運を握っている。


背番号は昨年までの27から、キャプテンナンバーの“10”へ。
4季ぶりの優勝に向け、頼れる主将の復調は欠かせない


(文・桒原由佳)