京王電鉄杯初日から一夜明け、この日は中大、明大との試合に挑んだ。中大戦は、13点差をつけ試合を折り返したが、後半は中大にペースをつかまれ66-73で敗戦。2試合目の明大戦は、連戦の疲労もありなかなかリバウンドを拾うことができない。一時は1…

 京王電鉄杯初日から一夜明け、この日は中大、明大との試合に挑んだ。中大戦は、13点差をつけ試合を折り返したが、後半は中大にペースをつかまれ66-73で敗戦。2試合目の明大戦は、連戦の疲労もありなかなかリバウンドを拾うことができない。一時は15点差となり万事休すと思われたが、ここから息を吹き返し、62-59と僅差で辛勝した。

 1戦目の中大戦は、入りが悪かった前日の拓大戦、東大戦の反省を生かし出だしを意識して試合に臨んだ。それが功を奏したか、C小室悠太郎(社3=石川・北陸学院)のミドル、G萩原圭(先理2=東京・早実)のスリーポイントなどで得点を重ねていく。第1クオーター(Q)でガード陣のファウルがかさむ不安要素はありながらも、試合を優勢に進めていく。31-18で迎えた後半、中大がギアチェンジ。「相手のセンターのダイブとボールマンのジャンプシュートを効果的に決められてしまった」(F宮本一樹、スポ2=神奈川・桐光学園)。リバウンドに飛び込めず、チャンスをつくり出せない。最後はターンオーバーも増え同点に持ち込まれる。中大の猛追を振り切ることができず66-73で今大会初の敗北を喫した。


内外での活躍が光る宮本

敗戦から気持ちを切り替え臨んだ明大戦、序盤からリバウンドが取れず、苦戦を強いられる。連戦の疲労が選手たちに顕著に現れ始め、カットインも思うようにいかない。中盤離されかけたが、何とか食らいつき32-30で試合を折り返す。第3Q、G柳川幹也(スポ3=京都・洛南)が得意のスリーポイントで得点を重ね試合は僅差の争いに。3点差を追いかける第4Q、終盤に8点差がつき敗北の雰囲気が一時はチームに漂う。しかしここで小室が2連続スリーを決めると一気に勢いづく。続けて宮本がドライブで中に切れ込みファウルをもらいフリースローを獲得し沈める。土壇場で逆転に成功すると、G香川泰斗(人4=大分舞鶴)がとどめのレイアップを決め勝利を決定づける。苦しみながらも1勝を手中に収めた。


明大戦で勝利を決定づける2連続スリーを決めた小室

ケガで主力4選手を欠き、今大会に挑んでいる早大。それでも「このメンバーでできることはしっかりやろうと言って臨みました」(宮本)と、層の薄いチーム状況ながら力を尽くした。10チームが2つのブロックに分かれて優勝を目指す京王電鉄杯。ここまで2勝1敗1分の早大はBブロック2位で次週、Aブロック2位の専大との試合に挑む。Bブロックではサイズが小さい大学との対戦が多かったが、専大は留学生を擁し早大の所属する関東大学1部リーグでも上位に位置するチームだ。これまでとは違う厳しい戦いが予想されるが、強敵にも怯まず立ち向かう。

(記事 小林理沙子、写真 工藤竜輔、阿部かれん)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません。

第35回京王電鉄杯 4月7日(vs中大)
  1Q2Q3Q4Q合計
早大2011161966
中大1318223373
◇早大スターティングメンバー◇
G#6 長谷川仁哉(教4=東京・早実)
F#7 宮本一樹(スポ2=神奈川・桐光学園)
G#14 柳川幹也(スポ3=京都・洛南)
G#18 萩原圭(先理2=東京・早実)
C#41 小室悠太郎(社3=石川・北陸学院)
第35回京王電鉄杯 4月7日(vs明大)
  1Q2Q3Q4Q合計
早大1913121862
明大1515191059
◇早大スターティングメンバー◇
G#6 長谷川仁哉(教4=東京・早実)
G#14 柳川幹也(スポ3=京都・洛南)
G#18 萩原圭(先理2=東京・早実)
C#41 小室悠太郎(社3=石川・北陸学院)
F#7 宮本一樹(スポ2=神奈川・桐光学園)
コメント

F宮本一樹(スポ2=神奈川・桐光学園)

――ベストメンバーではない中でどのように試合に臨もうと考えていましたか

きのうも萩原(圭、先理2=東京・早実)であったり、高阪先輩(俊輔、社4=東京・早実)が控えでありながらも出た時間は全然スタメンと遜色なく気持ちの入ったプレーをしてくれたので、そこは気にすることなくこのメンバーでできることはしっかりやろうと言って臨みました。

――1試合目の中大戦を振り返っていかがでしたか

1試合目は桑田さん(裕平主将、商4=京都・洛南)がいなくてリバウンドが全然取れなくて、相手のセンターのダイブとボールマンのジャンプシュートを効果的に決められてしまったので、相手にも勢いに乗らせてしまって、4ピリまでそれが断ち切れなかったのでそこが良くないと思います。

――1試合目と2試合目の間でチームで何か話し合いましたか

明大は六大学戦(東京六大学リーグ戦)でもやりましたし、練習試合も何回もやっているので、このメンバーでも絶対負けたくないという気持ちがあったので、明大に限ったことではないんですけど中大に負けて来週の相手にも影響してくるので、きょう勝ったことによって強い相手とやれるのでそこは強い相手とやりたいという気持ちで明大戦戦いました。

――明大戦を振り返っていかがでしたか

明大戦は相手のエースの須藤選手(明大)に思うようにやらせてしまって、得点を結構取られてしまって、その中でも前半は全然トントンでやれていて、1回15点差離れたところがあって、そこでメンバーをちょっと落とした時にすぐ点差を戻されてしまっていたので、そこが課題かなと思います。4ピリの6分くらいで勝負が決まってしまったような雰囲気が流れている中で、小室さん(悠太郎、社3=石川・北陸学院)だったりが声をかけてスリー2本決めたおかげでみんなの目の色が変わったというか、少しずつ取り戻して最後ああやって勝てたのでチームとしての収穫が大きかったと思います。

――少ないメンバーで2試合2日連続でやっていて疲労などはありましたか

きょうつらなかったのが不思議なくらいで、きついですね(笑)。ケガ人も多くて、でも来週からみんな徐々に復帰してくるので、より一層チームの中でも競争が激しくなってくるので、そういう意味では少ないメンバーでの良い試合だったのかなと思います。

――ご自身のプレーはいかがでしたか

僕は今外回りの動きをやっているんですけど、ファウルがならない時にどうしても審判に言ったりとかしてしまうので、徐々に点は取れるようになってきたんですけど、常に冷静にというか、メンタルを保ってプレーしていかないとファウルトラブルだったり、リーグ戦だったら取り返しのつかないことになってしまうと思うので、すぐに切らさないというところを課題に自分はやっていきたいと思います。

――次週への意気込みをお願いします。

専大か日大になったらしいんですけど、リーグ戦(関東大学リーグ戦)でもトーナメント(関東大学選手権)でも勝ち上がったら当たる相手なので、少ないメンバーでも絶対に勝てるようにやっていきたいと思います。

C小室悠太郎(社3=石川・北陸学院)

――ベストメンバーではない中でどう試合に臨もうと考えていましたか

ベストメンバーではなくてもやることは変わらないという認識を全員でもち試合に臨んでいました。

――中大戦を振り返って

昨日の拓大戦や東大戦の入りが悪かったので入りを意識して、入りはとてもよくいけた。2ピリオドまですごい良い展開で最後リバウンドとターンオーバーというすごく簡単なところで、中央さんにペースを取られ、とんとん拍子にシュートが入ったり、トランジションを戻せなかったりと最後のつめが甘かったです。

――1試合目と2試合目の間でチームで話などはありましたか

コーチ陣から、まずコート内でしずかになってしまったらダメ、それ以前の問題で関東1部でプレーしている自分たち、一人一人の問題で、簡単なミスだったり、集中してないプレーが出たら、せっかく見にきてくれたお客さんや親御さんたちにも申し訳ないと思うので、自分たちのためにも、見てくれている人たちのためにも全力を出して、集中してやっていこうという話がありました。

――明大戦を振り返って

苦しい戦いが続いて、点が取れない時間帯がすごく長く、でもそこで10点離されなかったことがでかかったなと思います。最後リバウンドとれるようになったら自分たちのリズムもでてきて、シュートにうまく持っていけるようになったことが、中央戦の振り返りがしっかりできでいたなと思いました。

――自身のプレーを振り返って

ペリメーターのシュート、自分がもらってパワープレーをしたり、フェイダウェイを打ったり、ピックからダイブして、ショートロールでもらったりそこでフローター打ったり、という風に色んなバリエーションのシュートをペイントやペリメーターでから打ったんですけどその確率があまり良くなかったです。その確率を来週までに上げて、また来週いいパフォーマンスができるように頑張っていきたいと思います。