今年も“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦するトリックスターレーシングは28日、2017年の世界耐久選手権(EWC)にフル参戦することを発表した。元ライダーで現在がチーム監督を務める鶴田竜二氏が率いるトリックスターレーシン…

今年も“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦するトリックスターレーシングは28日、2017年の世界耐久選手権(EWC)にフル参戦することを発表した。

元ライダーで現在がチーム監督を務める鶴田竜二氏が率いるトリックスターレーシング。近年、鈴鹿8耐ではエヴァンゲリオンとコラボレーションし参戦。しかしここ数年は運に恵まれず思うような成績が残せていなかった。

その一方で、2輪耐久では世界一過酷と言われるルマン24時間レースに2013年に挑戦。さらに2017年シーズンからEWCの最終戦が鈴鹿8耐になる事に伴い、フル参戦を決定した。

なお9月に予定されている第1戦ボルドールは出口修、井筒仁康、エルワン・ニゴンの3人のライダーを擁して参戦するとのこと。鶴田監督は集まった記者団に対して「シーズンを通しての起用については、まだ詳細を詰めなければいけない様子だったが、基本的にはこの3人で戦い抜いていきたいです。我がチームは2013年にルマン24時間に参戦して、当初は表彰台を目指していましたが、実際には世界の壁は高く、洗礼を受けました。今回はEWCさんの協力もありフル参戦できることになったので、チームとしても体制を整えて、次こそは表彰台、そして優勝を狙っていきたいです」と意気込みを語った。

また記者会見にはEWCをプロモートするユーロスポーツ・イベント代表のフランソワ・リベイロ氏も同席。「このようなアナウンスが一緒にできるのを非常に嬉しく思っている。昨年、我々はEWCの仕組みを変えることを決断し、鈴鹿8耐を最終戦にすることにしました。今年はF.C.C. TSR Hondaがルマンに参戦してくれて非常に光栄でした。それに加えてトリックスターレーシングのフル参戦決定は本当に嬉しいことです。彼らのシリーズでの成功を願っております」と、彼らの挑戦を快く受け入れ、力強くサポートしていくことを誓った。

そして、気になるのがマシンのカラーリングやスポンサー関係。トリックスターといえば、今年も鈴鹿8耐でエヴァンゲリオンとコラボし、劇中にも登場する「エヴァ初号機」を模したマシンカラーで人気を集めている。もちろん、EWCでもこのカラーリングでの参戦に期待が高まるが、「現時点で決まっているのはダンロップタイヤさんのサポートしていただけるということです。それ以外の点については、鈴鹿8耐でも協賛いただいているスポンサーを中心に水面下で話は進めさせていただいていますが、現時点では発表できることはない状態です」とのこと。しかし、エヴァンゲリオンカラーの導入については「(可能性は)ないことはないですが、現状はフリーな状態です」と、否定はしなかった。

今季はF.C.C. TSR Hondaがルマン24時間を始めEWCに挑戦。それに続いて今度はトリックスターもフル参戦決定と、来季EWCの最終戦が鈴鹿8耐になったことが、日本の名門チームが世界へ挑戦していくきっかけにもなっているようだ。

彼らのEWCでの活躍も楽しみなところだが、その前に今週末は結果を残したい鈴鹿8耐が控えている。3人のライダーがどんな走りを見せてくれるのか、こちらも注目だ。

トリックスターレーシング、2017年EWCへのフル参戦を発表《撮影 吉田知弘》

トリックスターレーシング、2017年EWCへのフル参戦を発表《撮影 吉田知弘》

トリックスターレーシング、2017年EWCへのフル参戦を発表《撮影 吉田知弘》

トリックスターレーシング、2017年EWCへのフル参戦を発表《撮影 吉田知弘》

トリックスターレーシング、2017年EWCへのフル参戦を発表《撮影 吉田知弘》

トリックスターレーシング、2017年EWCへのフル参戦を発表《撮影 吉田知弘》

トリックスターレーシング、2017年EWCへのフル参戦を発表《撮影 吉田知弘》

トリックスターレーシング、2017年EWCへのフル参戦を発表《撮影 吉田知弘》

トリックスターレーシング、2017年EWCへのフル参戦を発表《撮影 吉田知弘》

トリックスターレーシング、2017年EWCへのフル参戦を発表《撮影 吉田知弘》

トリックスターレーシング、2017年EWCへのフル参戦を発表《撮影 吉田知弘》

トリックスターレーシング、2017年EWCへのフル参戦を発表《撮影 吉田知弘》