「感傷的になってしまうだろうね」

2018-19シーズン終了後に現役を引退するドウェイン・ウェイドは、引退を表明した昨秋、最後のシーズンを『ラストダンス』と表現した。その『ラストダンス』も、残り2試合。4月9日には、ヒート本拠地アメリカンエアラインズ・アリーナでのレギュラーシーズン最終戦が行われる。

現在カンファレンス10位のヒートは、8位のピストンズ、9位のホーネッツとプレーオフ進出最後の枠を賭けて争っており、残りの2試合に勝利することが最低条件となっている。ウェイドは、キャリア最後となってしまう可能性があるホームゲーム前日に、現在の心境を述べた。

「素晴らしいシーズンだね。あのアリーナに来てくれた多くの人が、成長する自分、不完全だった自分、人生でたくさん失敗した自分を見てくれた。でも、選手として花を咲かせ、素晴らしいことを成し遂げた自分のことも見てもらえた」

「感謝しているよ。自分を成長させてくれたことに感謝している。この気持ちは、変わらない。もし、あのアリーナで最後の試合になるのなら、感傷的になってしまうだろうね。もし、また戻ることがないのなら。できることなら、またアリーナでプレーオフの試合に出場したい」

レギュラーシーズンのホーム最終戦前には、引退するウェイドのキャリアを称えるセレモニーが執り行われる。ウェイドは「こんなことは初めてだから、どうなるか分からないよ。家族も来てくれるから、楽しみだね。おしまいの時は近いんだ」

現在は球団社長として辣腕を振るうパット・ライリーは、ヘッドコーチとしてウェイドを指導し、2006年の優勝にチームを導いた。ライリーは「初めて彼に会った日から、私は彼の競争心に惚れた。彼は特別な選手。2006年は、彼が誰よりもベストな選手だった。彼の世代を代表する選手で、他に類をみない選手だ」と、ウェイドを称えた。

最終戦での式典では、ファンも、チームメートも、ウェイド本人も感傷的になるのを避けられないだろう。しかし、あと2つ白星を増やし、プレーオフ進出という目標を果たすため、ウェイドとヒートはラスト2試合に臨まなければならない。1日でも『ラストダンス』の終演を遅らせるために。