先制のPCを決めた西本

満開の桜の下、ホーム・下田グラウンドでついに開幕した春季リーグ。迎えた初戦の相手は、昨年から慶大の大きな壁となっている強豪・東農大。今季も1部リーグ上位を目標にしている慶大にとっては最初の大きな山場とも言える試合であったが、実力一歩及ばず、悔しい敗戦となった。

平成31年 関東学生ホッケー春季リーグ Bプール

4/6(土)13:00試合開始 @慶大下田グラウンド

 第1Q第2Q第3Q第4Q合計
慶大
東農大

スタメン

GK 高橋香織(経3・慶應女子)

DF 安達理紗(法3・慶應湘南藤沢)、丸林美穂(政4・慶應女子)、西本明日美(政4・慶應湘南藤沢)、祖山彩夏(政4・慶應女子)

MF 森田真衣(経3・慶應女子)、笠原瞳(経4・学芸大附属)、花田ともみ(政3・慶應湘南藤沢)

FW 野村茉以(経3・慶應女子)、内藤梓(政4・立川)、小泉理央(政4・慶應湘南藤沢)

今年もこの季節がやってきた。新学期開始と同時に始まった春季リーグ戦。ホームグラウンドでの開幕ということもあり、会場には応援指導部をはじめ、多くの観客が駆けつけた。


好セーブを見せたGK高橋

第1Q、序盤は敵陣プレーで攻撃のチャンスを作るも得点まではつながらず、次第に相手に主導権を握られていき5分、慶大がPCを献上。何とか切り抜けたものの、その後も自陣プレーが続き10分、二度目のPC献上。しかしここではGK高橋香織(経3・慶應女子)の好セーブが冴え、相手に得点を許さない。自陣プレーから抜け出したい慶大はMF上口華(経3・慶應湘南藤沢)からFW内藤梓(政4・立川)がチャンスメイクするも上手くいかず、14分、農大にまたもカウンターからPCを奪われてしまう。運よく得点は入らず、両者無得点のまま第1Qを終えた。

続く第2Q、慶大はパスミスや空振りも目立ち、なかなか思うように攻撃できずにいたが、DF西本明日美(政4・慶應湘南藤沢)が相手を封じMF森田真衣(経3・慶應女子)がボールを運んでシュートのチャンスを作る。だんだんと慶大が攻撃の流れに乗り始めると、齋藤可奈子(経3・慶應女子)やFW内藤が果敢に攻撃し8分、ついにPCを獲得。DF西本のシュートは見事にゴールを割り、TEAM2019としても西本自身としても公式戦初得点となる待望の先制点を挙げた。しかし喜びも束の間、11分、農大がPCから得点を挙げ早くも同点に。後半は農大にボールを持たれ、15分にもPCを献上。しかし何とか同点のまま前半を折り返した。


公式戦初出場ながら堂々たるプレーを見せた齋藤

両者ともに勝ち越したい第3Qは慶大にとって苦しい展開となった。開始2分で相手にシュートまで持っていかれると、3分にはPCを献上。農大独特の巧みなパス回しからのシュートはゴールから外れたものの、明らかに試合の流れを持っていった。5分にもPCを奪われると、フェイントを使ったパスからのシュートで痛恨の追加点を押し込まれてしまう。その後も9分、10分、と立て続けにPCを奪われ、相手のバリエーション豊富な攻撃に翻弄される。しかしここでカウンターから齋藤が敵陣へボールを颯爽と運び、チャンスメイク。重くなった空気を吹き飛ばした。試合終盤にはFWの内藤がナイスカバーを見せるなど守備面でも活躍し、試合は最終Qへ。

第4Qでは両者ともに譲らない攻防戦となった。2分にPCを献上するもGK高橋がナイスセーブ。5分には慶大もPCを獲得。惜しくも同点とはならなかったが、慶大はその後も攻めの姿勢を崩さなかった。しかし8分、この試合11個目となるPCを献上。結局その後慶大はチャンスを作るもものにできず、1-2で悔しい敗北を喫した。


攻守ともにチームをけん引した内藤

主力であった昨年度の4年生が抜けスタメンの多くが入れ替わったことで、開幕前には「エース級の選手がいない」(祖山)と心配されたTEAM2019。今日の試合では、数多くのPCを取られたことやマークの甘さが課題となったが、その一方で収穫も多かった。昨年度からスタメン出場している西本明日美(政4・慶應湘南藤沢)や「自分が最上級生としてチーム全体を引っ張っていかなきゃいけない」と、この言葉通り攻守にわたって活躍した内藤梓(政4・立川)らが試合の流れを作り、公式戦初出場となった齋藤可奈子(経3・慶應女子)など注目株の活躍も光った。結果は惜しくも敗北となったものの、今日の試合は「今まででは一番戦えている感じがした」(西本)と、今後に向けて一つ大きな手ごたえを掴むきっかけとなったに違いない。リーグ戦はまだ始まったばかり。チーム全員で前に進んでいく彼女たちの成長に、これからも期待していきたい。

(記事:澤田夏美/写真:津田侑奈)

次戦 4/21(日) VS駿河台大

14:45 試合開始 @駿河台大学ホッケー場

◎関東学生ホッケー春季リーグ Bプール 星取表

 慶大東農大駿河台大横浜市立大勝ち点得失点差
慶大×●1−24/214/30−1
東農大◯2−1×4/304/13
駿河台大4/214/30×4/20
横浜市立大4/304/134/20×

以下、コメント

祖山彩夏主将(政4・慶應女子)

――今日の試合を振り返って

この試合のためにずっと練習してきた中で、先制できたことはすごく良かったと思います。粘るプレーはできていたと思う一方で、それ以外の実力の部分もそうですし、プレーが単調になってしまったので、攻撃のバリエーションを増やしていきたいと思いました。あとは、試合中にベンチから監督やコーチが声かけしてくださることを、フィールド上ですぐに選手たちが体現できるようにしたいと思いました。

――今日の開幕戦はどのようなお気持ちで迎えましたか

本当に今までこの試合に向けて農大を分析して練習してきたので、初戦ということもあってこの試合への思い入れは強かったです。

――今日見つかった課題は

打つばっかりになってしまったことや、PCの数も多く取られてしまったので、カウンターで相手に攻められた時に誰がどこにつくかをもっと徹底しないといけないと思いました。

――次戦に向けての意気込みをお願いします

次は今日よりも格上の相手になるのですが、この農大戦で良かったことももちろんあったのでそこは活かしていきながら、今日見つかった課題を克服した状態で次戦を迎えたいと思います。

西本明日美(政4・慶應湘南藤沢)

――今日の試合を振り返って

最初はチームの勢いに乗って攻めることができていて、第2Qで先制できたことはすごく大きかったと思うのですが、相手にPCを多く取られてしまって、もうひと段階の自分たちの流れを掴めなかったかなと思います。でも今までの中では一番戦えている感じがしたので、負けたしまったことはすごく悔しいです。

――先制のPCを決めた時のお気持ちは

3年間やってきた中で初めての得点だったので、みんなで頑張ってきたなかで自分が決められたことはすごく嬉しかったのですが、残り3Q分あったので気を引き締め直そうと思って心を落ち着かせました。

――守る時間の多い試合でした

農大と戦うにあたって守りの多い試合になることは予想していたので、心の準備はできていたのですが、もう少しDFから良いボールを前に打って、攻めの時間を長くしたかったなと思います。

――今日見つかった課題は

DF面でいうとPCを多く取られてしまって、つまらないミスも多かったなと思います。ピンチの時に冷静に守ることが課題だと思いました。

――自信になった部分は

少ないボールの中でも、サークルの中に入ればPCが取れたり、得点が入りそうな惜しい場面もあったので、もう少し得点につながるようにさらにレベルアップしていきたいと思います。

――次戦に向けての意気込みをお願いします

駿河台はまた今日とは違った戦い方をしてくるチームですが、自分たちがやることは変わらない部分もたくさんあるので、強い気持ちを持って絶対に勝ちたいと思います。

内藤梓(政4・立川)

――今日の試合を振り返って

試合前の目標として、一つ一つの守備を確実にこなし、取れるところで1点、2点取ろうということを目指していました。その意味で、守備は上手くハマったかなと思う時間も多かったのですが、相手のPCのテクニックやバリエーションが豊富で、そこを対策しきれていなかったのが得点されてしまった原因かなと思います。

――相手の手強かった部分は

東農大は細かい技やドリブルなど、個人のスキルが圧倒的に慶應より上のチームだったので、そこが一番手強かったです。ただ、それは経験値という問題があるので仕方ないかなとも思います。

――最上級生として迎えるシーズンはいかがですか

今までは先輩に付いていくというか、多少ミスしても先輩がカバーしてくれるという考えがあったんですけど、今は自分が最上級生としてチーム全体を引っ張っていかなきゃいけないなと思っています。具体的には声かけだったりプレーだったりで後輩を引っ張っていきたいと思っています。

――自分の中で良かったと思えるプレーは

15番(花田ともみ=政3・慶應湘南藤沢)にパスを出して、それをダイレクトしてもらってPCを取れたというプレーがあったんですけど、それは練習してきた形だったので試合でできて良かったなと思います。

斎藤可奈子(経3・慶應女子)

――今日の試合を振り返って

私は交代で出て、最初は緊張していて堅くなっていたのですが、明日美さん(西本=政4・慶應湘南藤沢)のシュートやみんなの応援でいつも通りのプレーをできたと思います。

――チームとしては

上手く攻めることが出来た部分も多かったのですが、ちょっとしたミスで危ない場面を作ってしまったり、PCを取られて相手の得点につながってしまったところが悔しかったです。

――相手チームの苦戦したところは

相手のキーマンにボールが入ったとき、その選手のスピードに自分たちがバタバタしてしまい、ミスをさせられてしまったところです。

――初戦でしたが、どのような準備をしてきましたか

2ヶ月間練習する期間があったので、基礎から始めてチームで攻めたりチームで守ったりする練習を時間をかけてやってきました。

――チームの雰囲気は

試合に向けてみんなが1つになって東農大に勝ちに行くんだという強い気持ちを持っていたと思います。

――主将が期待する選手として齋藤選手のお名前を挙げていましたが

すごく嬉しいことなのですが、私は公式戦が初めてだったのでいつも通りのプレーができるか心配でした。でもみんなの期待を裏切らないように、今日はいつも通りのプレーができたと思います。

――次戦に向けて一言お願いします

今回の反省をチームで修正してまた次の試合に向けてチーム一丸となって臨めたらいいかなと思います。