「選手たちは、ヘッドコーチである私の想像を越えた」長らく低迷期が続いたネッツにとって、今シーズンは再建に向けた大きな一歩となった。4月7日、ネッツは敵地でペイサーズに勝利し、2014-15シーズン以来のプレーオフ進出を決めた。ネッツは、20…

「選手たちは、ヘッドコーチである私の想像を越えた」

長らく低迷期が続いたネッツにとって、今シーズンは再建に向けた大きな一歩となった。4月7日、ネッツは敵地でペイサーズに勝利し、2014-15シーズン以来のプレーオフ進出を決めた。

ネッツは、2013年6月にセルティックスと成立させた大型トレードにより、自らの首を締めた。2014、2016、2018年のドラフト1位指名権、2017年の1巡目指名権を譲渡する権利と引き換えに、彼らはセルティックスからポール・ピアース、ケビン・ガーネット、ジェイソン・テリーを獲得し、すぐさま優勝が可能な陣容を整えた。

ところが、2014年のプレーオフでカンファレンス・セミファイナルに勝ち進んだ以外、結果らしい結果を残せなかった。その代償は大きく、そして長期に及んだ。

プレーオフに返り咲くことができた大きな要因は、2017年のオフにレイカーズから獲得したディアンジェロ・ラッセルの成長だ。しかし、最も大きな要因であり、称賛されるべきは、どん底の状態にあったチームをわずか5年でプレーオフ進出レベルにまで立て直したショーン・マークスGMとヘッドコーチのケニー・アトキンソンだ。

周囲の予想を良い意味で裏切り、プレーオフにたどり着けた喜びを、アトキンソンは「誰にもできないと言われたことを達成した瞬間こそ、スポーツで最も美しい」という言葉で表現した。

「私はNBA優勝を果たしたことはない。しかし、それを置いておいても、我々は周りの評価、予想が間違っていたことを証明した。選手たちは、ヘッドコーチである私の想像も越えたんだ」

レギュラーシーズンは残り1試合。5年ぶりとなる勝率5割超えを賭け、彼らはヒートをホームで迎え撃つ。そして、胸を張ってポストシーズンへと駒を進める。