2019年のFIA世界ラリークロス選手権がアブダビのヤスマリーナサーキットで開幕。4月6日に今季最初のファイナルが行われ、ケビン・ハンセン(プジョー208)が世界RX初優勝を飾った。

この週末は、チーム・ハンセンMJPのプジョー208勢が戦いを掌握。しかし、ファイナルでは、GRXタネコのニクラス・グロンホルム(ヒュンダイi20)がトップフィニッシュしたが、その後3秒のペナルティが与えられたことで、ハンセンが繰り上げ優勝となった。





今回、初めて世界RXを開催するアブダビ。特設の1.2kmのラリークロスサーキットは、日中の気温が40度にまで達する厳しいコンディションとなった。予選ラウンドは波乱の連続となる中、ハンセンがトップで通過。一方、初日はケビンの兄でチームメイトのティミー・ハンセン(プジョー208)がいいペースを見せていたが、Q3でターン1に進入する際、アンドレアス・バックラッド(アウディS1)と激しく衝突してしまった。その後、審査委員会がバックラッドに落ち度があったと裁定。しかし、ティミーのマシンも左サイドに大きなダメージを受けたため、タイトル候補の両雄と目されている2人が、ともにセミファイナル進出を逃す展開となってしまった。





ファイナルはシリーズ史上初めて、照明が照らす中、夜間に行われた。ここで、無念の兄の期待を背負うかのように奮闘したケビンは「全くクレイジーな気分だよ」とコメント。
「ファイナルではスタートから5ラップほどリードしていたが、ターン10でニクラスが仕掛けてきたことで自分はスピンしそうになり、首位を失った。審査委員会の部屋で勝利が決まるのは、理想的な形ではない。チームのみんなは素晴らしい仕事でマシンをプリペアしてくれた。でも、今回はティミーがポディウムに上がるべきだった」





裁定で優勝を失ったグロンホルムは、落胆の様子をうかがわせた。
「故意のヒットではなかったが、審査委員会は違った見方をする時もある。自分はそれを受け入れなくてはならない。またバルセロナで仕切り直しだ」とグロンホルム。

バックラッドのチームメイト、ライアム・ドーラン(アウディS1)は、3位フィニッシュでポディウムに上がった。
「この結果は、純粋に決意が結実したもの、それ以外の何ものでもない。正直、スタートはひどかった。マシンのセットアップに少し苦戦したかな。でも、落ち着きを失わなかった。ギリギリのところでセミファイナルに進出したが、終わるまで絶対にあきらめなかった」

このファイナルでは、チームSTARDのジャニス・バウマニス(フォード・フィエスタ)も審査委員会の裁定を受け、4位フィニッシュからリザルトでは5位に降格。EKSスポーツ・アウディから世界RXデビューを果たしたクリスチャン・サボが繰り上がった。2日間を通して好走を見せていたALL-INKL.COMミュニッヒ・モータースポーツから参戦する元DTMチャンピオンのティモ・シェイダー(セアト・イビザ)は、ファイナルで苦戦し6位フィニッシュとなった。

世界RX第2戦は4月27−28日、スペインのバルセロナで開催される。

世界RXアブダビ ファイナル結果
1. K.ハンセン(プジョー208) 4:39.467
2. N.グロンホルム(ヒュンダイi20) 4:36.946
3. L.ドーラン(アウディS1) 4:40.195
4. K.サボ(アウディS1) 4:43.117
5. J.バウマニス(フォード・フィエスタ) 4:41.694
6. T.シェイダー(セアト・イビザ) 5:09.084