4月7日、いよいよ関東大学サッカーリーグ戦が開幕する。昨シーズン、立大サッカー部は昇格組ながら開幕から7連勝。まさに「紫風怒涛」の勢い。昨年度の副主将・井上(18年度卒)を中心にブロックを敷いた堅守速攻がハマり、前半戦を7勝3敗の2位で折り返す。しかし、前半戦の終盤から好調なチームは研究され始め、失点が増えていく。後半戦も悪い流れは止められず、最終的には10勝9敗3分の5位でフィニッシュした。

   課題は明確だ。昨シーズン最終節の中大(1-6×)のように後半戦では地力で勝る相手に押し切られる試合が目立った。チームの新たなスタイル確立と攻守両面におけるレベルアップ。これが今シーズンの目標である1部昇格を達成するためには必要となってくる。

   先日、開幕戦を想定したメンバーで埼玉県リーグの強豪校・尚美学園大との試合が行われた。フォーメーション自体は昨シーズンと変わらず、4-4-2での布陣。しかし、チームのスタイルは関東リーグ2年目に向けて大きく変更されていた。昨シーズン、光ったリトリートして相手の攻撃を迎え撃つ形から、前線から積極的にプレスをかけてボールを奪って攻撃に繋ぐ形に。相手のビルドアップに対してボランチ1人が前線まで出て、ボールを奪いにいく。今までのスタイルでは見られなかった光景だ。また前半、プレスが上手くいかないと見るや後半からボールの奪いどころをセンターバックからサイドバックに変更。これが功を奏し、2得点に繋がった。「全員が連動しているという意味では去年以上」と武智(済3=駒澤)が語るようにハーフタイムでの修正を含め、チームとしての完成度は確実に高まっている。守備面だけでなく、攻撃面においても成功こそしなかったがコーナーキックでトリックプレーやボランチの2列目からの飛び出しなど昨シーズンよりも攻撃の幅が広がっている。

   ここからは関東リーグでの躍進に向けて、今季カギを握りそうな4人の選手を紹介する。

FW 吉田 直矢(コ4=JFAアカデミー福島)


昨シーズン以上の働きが期待される吉田。若い攻撃陣を牽引できるか

今シーズンも攻撃の核として前線に君臨する背番号10。関東リーグ初挑戦となった昨シーズンはスカウティングによって利き足である左足を警戒された影響か、右足で蹴らされる場面が目立った。それでも5得点1アシストと結果を残し、エースとしての役割は果たした。先述した尚美学園大戦では2得点を決め、好調ぶりをアピール。2トップの相方だった吉澤(18年度卒)が抜けただけに、このファンタジスタの活躍がより不可欠だ。

MF 大塚 諒(営3=前橋育英)


甘いルックスとは裏腹に激しいプレーを見せる大塚

名門・前橋育英高校の主将としてインハイ準優勝。日本高校選抜にも選出され、鳴り物入りで入学した大塚。しかし、ここまでの2年間では前評判通りの活躍は見せられていなかった。1年次からAチームに帯同し、出場機会もあったがケガの影響もあり絶対的な存在とはなれていない。浅見、戸澤(どちらも18度卒)という立大の中盤を支え続けた2人が抜けたなかで大塚の豊富な運動量を生かしたプレーが確実に必要になるはずだ。

FW 宮倉 樹里杏(法2=川越東)


ポストプレーだけでなく、どれだけ吉田の負担を軽減できるか

植木(17年度卒)、吉澤(18年度卒)という生粋のセンターフォワードの系譜を受け継ぐ選手として期待されているのが宮倉だ。身長の高さを生かしたポストプレーだけでなく、シンプルに抜け出してゴールを奪える万能型のストライカーである。昨シーズンは入学直後からAチームに帯同しながらも関東リーグでは結果を残せなかった。今シーズンは吉田と2トップで組む形が予想されるだけにどのような活躍を見せるか期待がかかる。

DF 堀 博昭(異1=ジェフ千葉U-18)


積極的な攻撃参加が特徴的なサイドバック

まだ1年生ながら既に岩野(コ3=桜丘)などを差し置いて右サイドバックのポジションを掴んでいる堀。U-14日本代表歴もある堀の持ち味は1対1の守備と運動量だ。またポジショニングやパスセンスにも秀でていて、尚美学園大戦のバイタルエリアでフリーになった吉田を見逃さず、ゴールをアシストした。この大型ルーキーが関東リーグでどのような活躍を見せるのか、期待が集まる。

4/7(日) VS東海大 11:30K.O.
@県立保土ヶ谷公園サッカー場

(4月6日 安藤勇生)