5・6日、2019年のボルダリングW杯開幕戦が、スイス・マイリンゲンの地で開催される。いよいよ来年へと迫った東京オリンピックに向けて、特に重要となるシーズンの幕が開ける。

 6月まで全6戦が行われるシリーズ戦の初陣には、各国から男女とも100名以上の選手がエントリーした。開催国スイスの17名に次いでエントリーリストに多く名を連ねたのが、5年連続で国別ランキング1位に君臨している日本代表。男子は既にW杯で実績を残す楢崎智亜、藤井快、杉本怜のほか、今年のボルダリングジャパンカップを制した石松大晟、昨年世界王者となった原田海ら10名がエントリーし、女子では昨季年間2位の野口啓代に、W杯参戦2年目での飛躍を目指す伊藤ふたばら6名が出場する。

 ボルダリングW杯初出場となるのが、川又玲瑛、平野夏海、森秋彩の3人。なかでも川又と森はシニアの国際大会デビュー戦となり、ホールド間の距離も遠くなるW杯の課題にどこまでくらいついて行けるのか注目だ。昨シーズン、このマイリンゲンでの開幕戦を制して年間優勝までたどりついた野中生萌は、3月に負った左肩の怪我の影響で残念ながら欠場となる。

 今大会の話題の1つに、多くの国・選手が参加することが挙げられる。来年の東京オリンピックに向けてか、参加国は昨年同大会の30から38に増加。特に顕著なのが、昨季全7戦に1人も出場のなかったスピード大国・インドネシア。男子ではアスパル・ジャエロロ、女子ではエリーズ・スーザンティ・ラハユと、スピードW杯で優勝実績のある2人を筆頭に9名の選手が出場する。

 彼ら以外にも、普段はスピード、リードを本職とする選手たちが多くエントリー。10年以上国際大会に出場する2017年のリードW杯年間王者、36歳のロメイン・デグランジュ(フランス)は、ボルダリングW杯初出場。東京オリンピックに向けて本格的に始動した世界最強クライマーの1人、アダム・オンドラ(チェコ)も15年以来のボルダリングW杯出場となる。女子でも、昨年は怪我のため中盤戦以降を欠場した16・17年の年間女王ショウナ・コクシー(イギリス)が復帰する。

 もちろん、昨年の男子年間優勝者であるイェルネイ・クルーダーや、世界選手権女子優勝のヤンヤ・ガンブレットなど、いつもの顔ぶれも出場が予定されている。期待が高まる開幕戦は、本日15時30分(日本時間)からの男子予選でスタートする。

ボルダリングW杯 スイス・マイリンゲン大会

スケジュール

4月5日(金)
08:30 ~ 15:00/男子予選(15:30 ~ 22:00)
16:30 ~ 22:00/女子予選(23:30 ~ 05:00)
4月6日(土)
11:00 ~ 14:00/男女準決勝(18:00 ~ 21:00)※ライブ中継
19:00 ~ 22:15/男女決勝(7日 02:00 ~ 05:15)※ライブ中継

※スケジュールは予告なく変更される場合がございます。予めご了承ください。
※カッコ内は日本時間。

日本代表 出場予定選手

<男子>
石松 大晟(Base Camp)
緒方 良行(神奈川大学)
川又 玲瑛(栃木県立宇都宮南高等学校)
杉本 怜(マイナビ)
高田 知尭(鳥取県山岳・スポーツクライミング協会)
楢崎 智亜(TEAM au)
楢崎 明智(TEAM au)
土肥 圭太(鹿児島県山岳・スポーツクライミング連盟)
原田 海(日新火災)
藤井 快(TEAM au)

<女子>
伊藤 ふたば(TEAM au)
倉 菜々子(ウィルスタッフ)
中村 真緒(青山学院大学)
野口 啓代(TEAM au)
平野 夏海(国士舘高等学校)
森 秋彩(つくば開成高等学校)

CREDITS

編集部 /

写真

窪田亮