MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏が、史上30人目のメジャー通算3000安打に残り3本と迫るマーリンズのイチロー外野手を絶賛した。■日米両国で活躍するイチローの姿に「野球の世界はつながっている」 MLBコミッショナーのロブ・マンフレ…

MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏が、史上30人目のメジャー通算3000安打に残り3本と迫るマーリンズのイチロー外野手を絶賛した。

■日米両国で活躍するイチローの姿に「野球の世界はつながっている」

 MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏が、史上30人目のメジャー通算3000安打に残り3本と迫るマーリンズのイチロー外野手を絶賛した。マンフレッド氏は、来年7月11日(同12日)にマーリンズ・パークで開催されるオールスターのロゴ発表セレモニーに出席するため、マイアミを訪問。その場で米メディアからイチローが3000安打に迫っていることについて質問を受け、「信じられない偉業だ」と話した。

 イチローはオリックスで圧倒的な成績を残し、27歳で海を渡った。そこから16シーズン目での3000安打到達は、間違いなく偉業だ。マンフレッド氏は「どんなメジャーリーガーにとっても、3000安打は信じられない偉業だ。イチローが日本での長いキャリアを経て、メジャーリーグで3000安打を達成するのは、とてつもなく、かつ歴史的な偉業だろう」と称賛した。

 また、「日本の超一流選手が海を渡りメジャーリーグに挑戦するということは、野球の世界はつながっている、ということでもある。そういった繋がりを構築することは、我々にとっても重要なことだ」とも説明。イチローが日本のプロ野球とMLBの関係を深める上で、貴重な役割を果たしたと指摘した。

■「仕事ぶりをリスペクト」と絶賛のサムスン球団社長、3000安打到達の道のりは「そうそうお目に掛かれない」

 さらに、セレモニーに同席したマーリンズのデビッド・サムスン球団社長も「イチローがこのチームにいてくれて非常に嬉しく思う。彼の仕事ぶりをリスペクトしている。彼が3000安打に近づいていく光景を目にすることは素晴らしいし、そうそうお目には掛かれないものだ。彼はチームの勝利に集中してくれているし、勝利の一部となっている」と称賛した。

 4番手外野手という立ち位置とはいえ、チームへの貢献度は高い。その中で、史上30人目の金字塔へ到達しようとしているイチロー。多くの視線が注がれる中で生まれている1本1本のヒットが、マーリンズ、そして球界にとって、貴重なものとなっている。