「後半はもう一段上のレベルのプレーができた」

川崎ブレイブサンダースは、敵地に乗り込んでの横浜ビー・コルセアーズ戦に連勝した。

2試合ともに第3クォーター途中までは僅差で推移するも、そこから突き放す展開となった。川崎が突き放せた大きな要因は、終盤になると守備の強度が落ちる横浜の隙を突いて、ここ一番で走るバスケットボールができたこと。テンポアップの推進力として藤井祐眞とともにコートを躍動したのがシェーン・エドワーズだった。

30日の試合では、約15分の出場で8得点に留まったエドワーズだが、第4クォーターは7分の出場で6得点。そして31日は20分半の出場で17得点ながら、第4クォーターは10分フル出場で9得点と、ゲームクローザーと評するに相応しい活躍だった。

身長201cmのエドワーズは、ニック・ファジーカス、バーノン・マクリンほどのサイズがなく、ゴール下で支配力を発揮するスタイルではない。それでも優れたボールハンドリングとスピードの持ち主で、リバウンドを取った後で自らボールをプッシュできる。ファジーカス、マクリンとはまた異なるタイプであることで、そのスピードはより際立つ。

「前半で分かった課題をしっかり修正できたのが良かった。横浜は主力が多くの時間プレーしていたので、テンポを上げて走ることを狙っていた。それはプラン通りにできたと思う。後半はもう一段上のレベルのプレーができた」

31日の試合後、このようにエドワーズは勝因を語る。そして、「僕がコートに入ることでチームはテンポを上げていくことを目指している。今日はしっかりと走ることができて、良いプレーができた」と自身のパフォーマンスを振り返った。

ビッグラインナップに自信「成熟に時間は必要ない」

「地区優勝のためには負けられない。ここに来てチームの状態は良くなってきている」と手応えを感じるエドワーズは、開幕前は川崎の目玉と注目されるもここまで使用頻度が上がってこないファジーカス、マクリンと一緒にコートに立つビッグライナップについても自信を見せる。

「このラインアップを成熟させるのに、まだ時間が必要だとは思わない。とても爆発力のあるラインアップで、アドバンテージを生み出せる。ただ、自分はあくまでコーチの決断に従うだけだ。それに、どんな組み合わせについても自信を持っているよ」

これで6連勝と確実に貯金を増やしている川崎だが、中地区において首位の新潟アルビレックスBBも負けないため2ゲーム差は縮まらずにいる。だが、4月13日と14日にホームでの直接対決が残っており、自力で新潟の上に行ける。「勝利が確約されているわけではないけど、新潟との残り2試合は幸運にもホームゲームだ」とエドワーズが言うように、地の利があるのは大きい。

また、現在17敗の川崎は、西地区首位の琉球ゴールデンキングス(18敗)より上にいる。つまり残り試合を全勝すれば、プレーオフに第2シード(中地区1位、3地区間2位)で臨むことができる。それはファイナルまでホームゲームで開催できる権利を得られることを意味する。観客動員の伸び率リーグトップの川崎にとって、ホームで大一番で戦えることは大きな支えとなる。

だからこそ、「今は負けたら終わりのトーナメントのような気持ち、緊迫感をもって残りの試合を戦っていかないといけない」と明日から始まるレギュラーシーズン残り8試合の重要性を強調する。

最後に「今は良いプレーができているので、まずはしっかり守備に集中していけば大丈夫だ。最後のプッシュができると思っている」とエドワーズは意気込む。文字通りチームに勢いを与える彼のスピード、爆発力をどれだけ生かせるかは、川崎が望む形でレギュラーシーズンを締めくくるための重要な要素となる。