コルシカではうれしいことに、メキシコで起きたような不安を持たずに済んだ。こと特設ジャンプに関しては、依然としてコンペティター間に不満が残っている。 セバスチャン・オジエのコ・ドライバー、ジュリアン・イングラシアは、この問題について次のよう…

コルシカではうれしいことに、メキシコで起きたような不安を持たずに済んだ。こと特設ジャンプに関しては、依然としてコンペティター間に不満が残っている。

セバスチャン・オジエのコ・ドライバー、ジュリアン・イングラシアは、この問題について次のように語る。「適切に設営されていて、レッキ中にも存在していれば、いい要素になり得るのだろう。起伏が極端に激しかったり、道が難しい時には、大きな危険から守ってくれることもある。特設ジャンプについて言えば、自分の考えとしては、純粋に観客やTV向けのエンターテイメントとしてだけの設定だというなら、僕らは既に川を渡ったり、通常のジャンプでも3mもの高さを飛んだり、崖まで3cmスレスレのところを走ったりと、充分に見せ場を作っている。こうした場面で、いい写真もいい映像も撮れるだろう。これ以上、エンターテイメントは必要ない。不満のリスクや危険のリスクを高めることはあっても、何もなくなってしまうというリスクはない。だって、必要なことは自然とやっているんだからね」

エルフィン・エバンスのコ・ドライバー、スコット・マーティンも賛同する。「間違いなく、改善の余地はあると思う。メキシコのSS1に設定されていたジャンプに関して言えば、コンペティターの立場からは、あのようなステージは必要ない。いいステージだし、観客にとって素晴らしい要素がふんだんに盛り込まれている。その上、道の上に鉄のモノを置くのは、リスクが大き過ぎる。これまで使われてきた素材は、耐久性があるようなものではなく、ジャンプはマシンが走行するたびに変化していくもの。だから、自分としては、あのようなジャンプから得るものは、リスクが高すぎる。ラリーには人工のジャンプは必要ない。何千人もの観客がいるところに人工のジャンプを作るべきではないと思う。自分の目には、ラリー競技には見えないよ」
(Martin Holmes)