年末から始まった2019年度のハードコートシーズンも「ATP1000 マイアミ」で一区切りを迎えた。この約3ヵ月間で急成長を遂げ、大幅に世界ランキングを上げた若手選手がいる。それが2000年生…

年末から始まった2019年度のハードコートシーズンも「ATP1000 マイアミ」で一区切りを迎えた。この約3ヵ月間で急成長を遂げ、大幅に世界ランキングを上げた若手選手がいる。それが2000年生まれで18歳のフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)だ。

アリアシムがATPツアーで初勝利を飾ったのは、昨年3月の「ATP1000 インディアンウェルズ」。当時169位で出場し、予選を勝ち上がると1回戦でバセック・ポスピショル(カナダ)をストレートで下した。

それでも2018年は主に下部大会への出場が中心で、この年のATPツアーレベルでの戦績は6勝10敗だった。

そして迎えた2019年シーズンで、期待の新星は急成長を遂げる。「全豪オープン」は予選を勝ち抜けなかったものの、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した2月の「ATP500 リオデジャネイロ」で準優勝を飾ると、3月の「ATP1000 マイアミ」では予選から出場にもかかわらずベスト4へ進出。年末にはまだ106位だった世界ランキングを、このたった約3ヵ月で33位にまで上げた。

20歳で8位のステファノス・チチパス(ギリシャ)、19歳で20位のデニス・シャポバロフ(カナダ)、20歳で25位のアレックス・デミノー(オーストラリア)ら若手が成長を遂げるなか、新たにトップを狙う新星が増え、ATPツアーも盛り上がりを見せている。今年は彼らがどこまで駆け上がるか注目だ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP1000 マイアミ」でのオジェ アリアシム

(Photo by Al Bello/Getty Images)