ワイルドカードの2位争いを繰り広げる富山グラウジーズとシーホース三河の直接対決2連戦。両チーム共にエース、ベテラン、若手全員の総力戦となる見事な2試合だった。

 天下分け目の天王山Game1は立ち上がりから激しい点の奪い合いとなった。前半は三河のエース・金丸が20得点で牽引。後半は森川がキャリアハイに並ぶ21得点を叩き出し、最終スコア富山77–96三河で三河が先勝。

 Game2はGame1以上の激戦となったが、三河は最後までチーム全員がアグレッシブな姿勢を貫き、3戦連続でオフェンスが爆発。31得点をマークした金丸を筆頭に5選手が二桁得点、ミークスが16得点9リバウンド6アシスト、熊谷が13得点8アシストで攻撃を牽引し、アウェーで価値ある連勝を飾った。

 世界中どんな競技でも、自力がある強いチームは日替わりヒーローが出て来る。CS進出をかけた意地と意地のぶつかり合い、両チーム総力戦の死闘となったが、創立71年目の名門チームは簡単に引き下がらなかった。

<3/30(土) 富山グラウジーズvsシーホース三河 Game1レポート / 試合後コメント>

 

■シーホース三河 鈴木 貴美一 ヘッドコーチ 試合後コメント
 今日はワイルドカードをお互い目指しているチーム同士の対戦で、激しい試合になると思っていました。前半は少し苦しく、富山さんがファールトラブルになりながらどうなるかと思ったのですが、後半は控えの選手が非常に頑張ってくれて、そこが今日は本当に良かったと思います。

 普段、一生懸命にやっている選手達が今日は結果を出してくれたので、本当に良かったです。明日もタフなゲームになると思いますが、精一杯、チャレンジャー精神を忘れないで頑張りたいと思います。

■森川 正明 選手 ヒーローインタビュー
-キャリアハイタイとなる21得点、素晴らしい結果でした。今のお気持ちは。
本当に負けられない試合が続いているので、まずは勝てたことは大きいですし、自分の役割が少しはできたのではないかと思います。

-チームの雰囲気を教えてください。
苦しい試合が続いているときにエナジーが足りていないと感じていたので、ベンチから出る立場として、やはりエナジーを出してプレーすることは大事だと感じていました。今日はその点を意識して、試合に臨めたので良かったと思います。

-ファン・ブースターの皆さまへのメッセージをお願いします。
アウェーでも、たくさんのブースターの方が駆けつけてくれ、応援が力になっています。また明日勝たないと意味がないので、明日も応援をしてもらいたいです。

■金丸 晃輔 選手 試合後コメント
-今日のゲームの振り返りをお願いします。
最近の試合の中で一番良い試合でした。出場する選手は非常にアグレッシブにプレーし、プレータイムも均等でベストゲームだったと思います。

-チャンピオンシップ進出に向けて残りの試合、何をするべきだと考えていますか。
今日みたいなゲームを積み重ねていけば、選手みんなが経験できて、自分がやらないといけないことがもっと自覚できるので、このようなゲームを続けていかないといけない。

僕自身1on1型の選手ではないので、スマートにプレーし、スマートに点を取る感じのタイプなので、今日の試合の第2Qが本来のプレースタイルで、僕らしいバスケットができたと思っています。今日みたいな展開の試合ができれば、十分チャンピオンシップを狙えると思っています。

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1Q 富山23–24三河

出だしから激しいシーソーゲームに

スターティング5は、#3ミークス、#5バッツ、#11 熊谷、#14金丸、#30岡田。

三河が#30岡田の1on1、#14金丸のミドルシュートやゴール下の合わせで先行すると、富山は#34スミスのパワーアタックや#11宇都、#6船生のドライブで追いついて、互角の打ち合いが続く。残り4分に富山#9水戸の得点で逆転を許すも、#11熊谷が力強いボールプッシュからフリースローで同点にし、チームにエナジーを与える。その後は終盤までリードチェンジを繰り返す接戦となったが、#14金丸がステップバックからジャンプシュートを決めて、わずかに1点リードして最初の10分を終えた。

2Q 富山37–45三河 (富山14–21三河)

金丸 前半20得点で牽引。個人通算300回3Pを達成

スタートは、#4狩俣、#5バッツ、#14金丸、#30岡田、#32桜木。

富山#25葛原の3Pシュートで逆転されるも、すぐに#14金丸が反転してフェイダウェイ、バスケットカウントの連続得点でリードを奪い返す。#4狩俣、#24加藤がハードなディフェンスで富山の勢いを削ぐと、#32桜木を起点に多彩なオフェンスを展開。#5バッツがゴール下、#32桜木のポストアップ、#14金丸がタフシュートをねじ込んで点差を広げる。残り1分には#14金丸が20得点目となる3Pシュートを射抜いて、B1個人通算3Pシュート300回を達成した。

3Q 富山59–72三河 (富山22–27三河)

森川 覚醒 確率80%で12得点

スタートは、#3ミークス、#5バッツ、#9森川、#11 熊谷、#30岡田。

#11熊谷の中央を切り裂くドライブで口火を切ると、#11熊谷のドライブから#9森川が3Pシュートを沈め、#3ミークスのリバウンド、#30岡田のアタックで突き放す。
富山は#0ライオンズが孤軍奮闘するも、#30岡田の3Pシュート、#9森川がドライブで切り込んでバスケットカウントを連続でもぎ取り17点差とする。富山#25葛原のバスケットカウントなどで10点差に迫られるも、#9森川が3Pシュート、#32桜木のバスケットカウントで突き放して優位を保つ。

4Q 富山77–96三河 (富山18–24三河)

桜木がタクトを振るい、三河らしいバスケで快勝

スタートは、#3ミークス、#9森川、#11熊谷、#24加藤、#32桜木。

#32桜木がポストからフリーになった選手を見逃さずに的確なパスを送り、#24加藤のミドルシュート、#9森川のカットイン、#11熊谷、#9森川の3Pシュートと次々とシュートを沈め、残り4分には#24加藤のミドルシュートで20点のリードを築く。3Qに続き「ゾーン」に入った#9森川が連続得点、さらに#24加藤のミドルシュートをアシストし、富山に付け入る隙を与えない。
#9森川はこのQも9点を積み上げゲームハイの21得点をマーク。#32桜木が計9アシストでゲームコントロールし、全員が最後まで集中力の高いディフェンスを継続。全てのQで富山を上回り、大一番を全員バスケで勝利した。

<3/31(日) 富山グラウジーズvsシーホース三河 Game1レポート / 試合後コメント>

■シーホース三河 鈴木 貴美一 ヘッドコーチ 試合後コメント
 お互いに勝たなければいけない緊迫した試合の中で、しかもアウェーでの試合で非常にタフな試合になると思っていました。富山さんはファールトラブルもありましたが、それでも残りの選手が必死に我々に向かってきたので苦しかったんですが、最後に良い形で点差を離して勝つことができました。

 本当に富山さんも素晴らしいチームですし、オフェンス能力が凄くあるチームですので、我々も本当にいろいろなことが勉強できて良かったです。

 自分たちが富山さんに対して、昨日今日と何をやるか、何を遂行しなければいけないか、そこを明確にして選手がちゃんとやってくれたと思います。

■熊谷 航 選手 ヒーローインタビュー
-チャンピオンシップ進出に向けて富山戦2連勝しました、今の気持ちは。
非常に大切な試合の中で自分がプレータイムを延ばしていて、さらに勝つことができて本当にほっとしています。

-昨日、今日とプレーしていかがでしたか。
個人的にはまだまだミスが多いのですが、その中でも得意なドライブを出せているので、そこは成長できているのかなと思います。

-次回、水曜にあるホーム横浜戦への意気込みを教えてください。
タフな日程ですが、どのチームも同じ状況ではあるので、その中で本当に強い気持ちを持ってチーム一丸となって戦っていきたいと思います。

■金丸 晃輔 選手 試合後コメント
-今日のゲームの振り返りをお願いします。
昨日に引き続き、今日も良い試合ができました。昨日よりはプレータイムが分散されなかったのですが、出場している5人の選手の中で、どの選手を活かしてプレーしようかを考えていました。それができていたのではないかと思います。ただ今日の試合ではディフェンスがルーズになっていたので、もう少し点差をあけて勝てた試合なのではないかと思います。

-これからの試合への意気込みをお願いします。
状態を継続し、さらに良くなるようにプレーしていかなければなりません。やっていくことは当然他のチームからも対策をされますので、対策されたときに1on1にならないように、何がその場で一番良いかを見極めてプレーしていこうと思っています。

1Q 富山21–27三河

1点を争う白熱の展開も、終盤に突き放す

スターティング5は、#3ミークス、#5バッツ、#11 熊谷、#14金丸、#30岡田。

アウェーの大歓声をものともせず、#14金丸が冷静にジャンパーを沈めて先制。#3ミークスのポストプレー、#30岡田のドライブで続けば、富山は#34スミスのパワーアタックや#11宇都のドライブ、#24大塚の3Pシュートと互いにストロングポイントを全面に押し出してぶつかり合う。
1点を争う接戦のまま迎えた残り2分半、#11熊谷がショットクロック間際の3Pシュート、#5バッツのスクリーンに使ってミドルジャンパーを連続で沈めて抜け出すと、残り5秒から#30岡田がアタックしてレイアップを沈め、点差を6点に広げた。

2Q 富山36–47三河 (富山15–20三河)

金丸、熊谷、岡田が前半二桁得点 11点リードで後半へ

スタートは、#3ミークス、#11 熊谷、#16松井、#30岡田、#32桜木。

立ち上がりの約2分間を無失点に封じると、#30岡田、#3ミークスの得点でリードを二桁に広げる。富山は#34スミスの連続得点で巻き返すが、#32桜木のポストアップ、#11熊谷のバスケットカウントで突き放す。
その後はスコアが止まり、5点差まで迫られたところで#14金丸をコートに戻すと、早速リングアタックでフリースローを獲得。さらにロング3Pシュートを射抜いて連続得点。#11熊谷のスティールからのファストブレイクで#3ミークスが得点して富山の流れを切ると、#14金丸、#11熊谷がボーナススローで加点し、リードを二桁に戻した。

3Q 富山62–74三河 (富山26–27三河)

富山の猛攻を、アグレッシブな攻撃で上回る

スタートは、#3ミークス、#5バッツ、#11 熊谷、#14金丸、#30岡田。

富山#34スミス、#0ライオンズ、#6船生の得点などで何度も6点差まで迫られるも、その度に#14金丸の3Pシュート、#30岡田のドライブで跳ね返す。
残り4分、富山#6船生の3Pシュートで5点差に追い上げられるが、#5バッツがもぎ取ったオフェンスリバウンドを繋ぎ、#30岡田が3Pシュートを沈めて踏みとどまる。
残り2分にはディフェンスリバウンドから#30岡田が走って、#11熊谷がワンタッチでさばき、それを#14金丸が3Pシュートで仕留める電光石火の速攻で再び10点のリードを築いて、三河から駆けつけた青きファン・ブースターを熱狂させる。終了間際には#11熊谷がドライブで切り込んでレイアップを押し込み、富山26–27三河で打ち合いとなった3Qも制した。

4Q 富山83–97三河 (富山21–23三河)

オフェンス爆発で3連勝、ワイルドカード2位に浮上

スタートは、#3ミークス、#11熊谷、#14金丸、#24加藤、#32桜木。

開始1分半に#32桜木が1on1を仕掛けて#34スミスをファウルアウトに追い込む。
富山はアウトサイドシュート、#0ライオンズのインサイドで反撃されるが、受け身になることなく#14金丸、#11熊谷が攻め立てる。二桁前後のリードを生かして#11熊谷、#32桜木が落ち着いてゲームをコントロール、#32桜木、#14金丸が息のあったコンビネーションで得点を重ねていく。
最後は#11熊谷が巧みなドリブルでボールをキープし、時計の針を進めながらドライブ。ゴール下でパスを受けた昨日のヒーロー#9森川がレイアップで締め、14点差で連勝を飾った。