現在世界1位で「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/3月19~30日/ハードコート)に第1シードで出場した大坂なおみ(日本/日清食品)は惜しくも、女子シングルス3回戦の第27シードのシェイ・スーウェイ(台湾)戦で敗退し、大会を後にした…

現在世界1位で「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/3月19~30日/ハードコート)に第1シードで出場した大坂なおみ(日本/日清食品)は惜しくも、女子シングルス3回戦の第27シードのシェイ・スーウェイ(台湾)戦で敗退し、大会を後にした。

年末から始まったハードコートシーズンを終え、クレーコートシーズンへと移行していく中で、昨年からの大坂の成長具合が注目されそうだ。

大坂は年初の「ブリスベン国際」でベスト4とまずまずのスタートを切ると、「全豪オープン」で優勝し、2018年の「全米オープン」に続いてグランドスラムのタイトルを獲得した。しかしその後、2月の「ドバイ・デューティフリー・テニス選手権」では初戦敗退。3月の「BNPパリバ・オープン」と「マイアミ・オープン」の2大会でも期待される結果とはならなかった。

大坂は今後、5月下旬の「全仏オープン」に向けたクレーコートシーズンに入る見通しで、昨年からの成長ぶりが見どころとなる。

大坂のクレーコートでのプレーについては、昨年、WTA公式サイトがサーシャ・バジン元コーチの「特にクレーで改善できる点が多い」との指摘を紹介。大坂はクレーコートでのプレーについていわば「多くの宿題」を抱えていたということだ。

バジン元コーチは当時「サーブが良く、のめりこみ過ぎず、落ち着いていれば、どんなサーフェスでも彼女は脅威になるだろう」と話し、クレーコートでも大坂がほかのプレーヤーにとって無視できない存在になるための課題を指摘していた。

実際、大坂の昨年のクレーシーズンの成績は、「ボルボ・カーズ・オープン」、「ムトゥア マドリード・オープン」、「BNL イタリア国際」、「全仏オープン」に出場したものの、上位には届かずに終了しており、大坂自身もクレーコートの苦手意識を吐露していた。

大坂は4月以降、昨年の「全米オープン」、今年の「全豪オープン」と2度のグランドスラムを制してから初のクレーシーズンに挑む事となる。同選手自身も新たな気持ちで今年のクレーコートを戦うことになりそうだが、どんなプレーを見せてくれるか注目だ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「マイアミ・オープン」での大坂なおみ

(Photo by Julian Finney/Getty Images)