マーリンズのイチロー外野手は26日(日本時間27日)、本拠地でのフィリーズ戦に「1番・中堅」で先発出場し、第4打席に左前打を放ってメジャー通算3000安打へ「3」とした。■貴重な追加点もたらす、27歳からの3000安打は「どれだけ大変なこと…

マーリンズのイチロー外野手は26日(日本時間27日)、本拠地でのフィリーズ戦に「1番・中堅」で先発出場し、第4打席に左前打を放ってメジャー通算3000安打へ「3」とした。

■貴重な追加点もたらす、27歳からの3000安打は「どれだけ大変なことか」

 マーリンズのイチロー外野手は26日(日本時間27日)、本拠地でのフィリーズ戦に「1番・中堅」で先発出場し、第4打席に左前打を放ってメジャー通算3000安打へ「3」とした。5打数1安打1盗塁1得点ながら、1点リードの8回に先頭でヒットを放ち、二盗も決めて生還。貴重な追加点をもたらす活躍に、ドン・マッティングリー監督は「彼は常に我々に必要なことをやってくれる」と称賛した。マーリンズは5-0で勝利し、連敗を2で止めた。

 1点リードの8回、ここまでノーヒットだったイチローは先頭で打席に立つと、中継ぎ右腕ベイリーのカーブを鮮やかなライナーで左前に運んだ。これがメジャー通算2997安打目。さらに、すかさず二盗に成功し、その後、スタントンのタイムリーで生還した。チームにとって、貴重な追加点となった。

 イチローから始まった攻撃で、マーリンズは計4点を奪取。そのまま5-0で快勝した。試合後、マッティングリー監督は「我々にとっても大きなヒットだった」とイチローの左前打を称え、「彼は常に我々に必要なことをやってくれる。今日は出塁してくれたことだ」と話した。

■今後の起用は「それは状況による。何とも言えない」

 ヤンキースで名プレーヤーだった指揮官は、通算2153安打で現役を引退している。それだけに「自分は21歳から(メジャーのキャリアを)始めたけど、彼は27歳から。(3000安打は)どれだけ大変なことか。アメージングな選手だ」と感嘆。チーム内で若手から尊敬を集める42歳について「我々にとっても、とても良いお手本になっている」と絶賛した。

 試合前には、この試合でレギュラー中堅手のオズナを外し、イチローを先発起用したことについて「オズナが理由。最近ちょっとタイミングがずれている感じがするので、今日は休みを与えて、スイングの調整に専念させた。(イチローの)おかげで、こういうことを楽にできる」と大きな信頼を寄せたマッティングリー監督。

 本拠地10連戦の残り5試合で3000安打達成を願うファンは多いが、今後の起用法については「それは状況による。何とも言えない。うちには、クリスチャン(イエリッチ)、マルセロ(オズナ)、ジャンカルロ(スタントン)がいるから、その中で休みを与える時にはイチローを使おうとしているし、代打起用もしている。デーゲームだったり、不調の選手を復調させる時にもね。そういう起用を変わらず続けている」と話すにとどめた。

 残り3本。偉業へ向けてファイナルカウントダウンに入ったが、イチローはあくまで勝利に貢献するため、黙々とプレーを続けている。