「スポーツは楽しむものだけれど、私の場合は勝ち負けがあるから」そう話す柴田華絵選手(浦和レッズレディース)。所属チームは今季リーグ戦で思うように勝利を重ねられない中、試合前の緊張や怖さ、そのプレッシャーを克服する方法をお聞きしました。柴田華…

「スポーツは楽しむものだけれど、私の場合は勝ち負けがあるから」そう話す柴田華絵選手(浦和レッズレディース)。所属チームは今季リーグ戦で思うように勝利を重ねられない中、試合前の緊張や怖さ、そのプレッシャーを克服する方法をお聞きしました。



柴田華絵選手:

緊張はします。ただ、それを表に出さないように工夫します。イメージトレーニングをしたり、“緊張していないぞ”と自分に言い聞かせたり。その成果か、緊張しすぎて何も手につかないこともありませんし、今までに一番緊張した場面を覚えていないくらいです。

それも、ここ数年の話でしょうか。2011年に浦和レッズレディースへ加入しましたが、1、2年目の頃はもっと緊張していたと思いますし、チーム全体を考える余裕もなく、自分のプレーのことばかりを考えていました。今年の7月末で24歳になりますが、16歳の選手と一緒に先発出場する機会もあります。だから立場的にも、自然と緊張を見せないように工夫するようになったのかもしれません。

とはいえ、チームを引っ張るまでの存在ではありません(苦笑)。歳上の選手もいてくれますしね。試合中、味方選手を盛り上げるような声を出すくらいです。今季、私たちはリーグ戦で結果を残すことができていませんが、試合は毎週末にやってくるので、落ち込んでいる暇はありません。選手みんなと少しでも時間を見つけて話をしながら、ひとつずつ課題を解決し、試合に臨んでいます。こうやってみんなと一緒に作業できることが、個人競技との違いですね。


取材・構成/チアアップ編集部