「自分たちがコート上で解決できる力を高める」

レギュラーシーズンも終盤戦となってチャンピオンシップ進出、さらにシード順を巡る争いが激化しているが、それは残留争いも同様だ。どのチームも下位4チームによる残留プレーオフを回避しようと懸命な戦いを繰り広げているが、レバンガ北海道は10勝39敗、ただいま11連敗中の最下位と苦しんでいる。

3月23日、24日に開催された前節の川崎ブレイブサンダース戦も2試合続けて2桁リードをつけられる厳しい内容だった。しかし、24日については「バイロンは我慢しながらよく頑張ってくれました。加入当初はフラストレーションが溜まって自分のプレーができていなかったですが、ようやく彼の良いところが出てきました」と内海知秀ヘッドコーチが評したバイロン・ミュレンズが38得点と大暴れ。そして、リーグ上位の相手に第3クォーター終盤までは僅差で食い下がるなど、前日よりも内容は良かった。

この2試合を終え、チームリーダーの多嶋朝飛はチームの課題を次のように言う。「新しいことをデザインしてやっているわけではない。準備してきたこと、今までやってきたことを誰がでても瞬時に対応できるようにする。相手の変化に対し、自分たちがコート上で解決できる力を高めていかないといけないです」

ただ、黒星が続いていることの負の影響はあり、「やるべきことはチームとして決まっていますが、結果が出ないとみんながいろいろなことを考えてしまいます」と続ける。

このような苦境にあっても多嶋は「今回の2試合、点差は離れてしまいましたが、自分たちの良いところは今までよりありました。それをいかに40分間、どう続けていけるのか。そこが1勝をもぎとるために必要です」と明るい兆しも出ていると強調する。

「良いところをどれだけ伸ばせるか」が問われる終盤戦

冒頭で紹介したミュレンズに加え、川崎戦からともに先発に抜擢された中野司、川邉亮平のハツラツとしたプレーもあてはまる。内海ヘッドコーチは起用の意図を「若手を使うことで少しアグレッシブさが増してきました。ベテラン選手の方がうまいですが、2人に関野(剛平)と若い選手の勢いもこれから必要となってきます」と語る。

多嶋も若手への期待をこう語る。「川邊は、得点能力が高いというわけではないですが、ゴール下にアタックしてそこからさばくプレーを得意としている。彼を起点としてプレーを作ることができますし、リバウンドにも絡んでいける。中野は経験がないので、自分のタイミングでシュートを打っていいよと伝えてあります。そこから彼自身が経験をする中でオプションが使えるようになっていければと思います」

これからはレギュラーシーズン終了まで同地区の対戦が続く。それはリーグ随一の激戦区である東地区に属する北海道にとって、厳しい試練が続くことを意味する。だからこそ「負けたからといって全部が悪いと考えるのではなく、良いところをどれだけ伸ばせるか」と多嶋が言うように北海道に大事なのは、プラス材料を見いだしては伸ばしく前向きな考え方だ。

チームがどんなに苦しくても前を向き続けるためには、多嶋のコート内外におけるリーダーシップがより大切になってくる。