『スリーキングス』の一角として2連覇に貢献

レブロン・ジェームズとドウェイン・ウェイドの間にある関係が特別なのは、言うまでもない。その2人が全盛期にヒートで共闘した4シーズン(2010-11〜2013-14)の間、彼らは12年と13年に2連覇を達成した。しかし、2010年にレブロンと共にヒートに加わったもう一人の大物、クリス・ボッシュの存在があったからこそ、当時のヒートが機能したという意見は少なくない。

その功績を誰よりも分かっているのは、支えられた側のレブロンだ。ボッシュの背番号1が永久欠番となった3月26日、レブロンはホームでのウィザーズ戦がある関係で式典に出席できなかったため、元チームメートを称えるメッセージを送った。

「自分の相棒であるCB、C・ボッシュ、おめでとう。ヒートでは、君がいなかったら優勝できていなかった。自分がヒートにいた4年間、自分が退団してからも、彼はいつだってプロフェッショナルの鑑だった。どんな時だって自分を優先させるのではなく、チームのことを第一に考えていた。できることなら式典に参加したかった。背番号1が掲げられるところを見たかったよ。今日は、こちらから式典の様子を見させてもらうし、君をサポートするためならリツィートでも、リポスティングでも何でもやる」

レブロン、ウェイドとの『スリーキングス』時代に批判の的になることが多かったボッシュだったが、2010-14シーズンの間に平均17.3得点、7.4リバウンドを記録し、4年ともオールスターにも選出された。当時のボッシュが絡んだプレーで印象に残るワンシーンの一つは、スパーズと激突した2013年のNBAファイナル第6戦でのものだろう。スパーズが王手をかけて迎えたマイアミでの第6戦の終了間際、ヒートが3点ビハインド(92-95)で残り20秒を切ってポゼッションを得ると、レブロンの3ポイントシュートが外れた後でボッシュがオフェンシブリバウンドを死守。ボッシュが右コーナーに空いていたスペースにステップバックしていたレイ・アレンを見逃さずパスを渡し、アレンが起死回生の同点3ポイントシュートを成功させた瞬間、会場中が揺れた。延長戦に持ち込み死闘を制したヒートは、続く第7戦にも勝って連覇を達成した。

我を出さず、常にチームを優先させたボッシュの功績は、ともに戦ったレブロンらだけでなく、マイアミのファンの心にも、残り続ける。