女子決勝は3連覇を狙う相生学院高校と、沖縄尚学高校との対戦。 相生のS1とS2がストレートで勝利して王手をかける。しかし、ここからが長かった。D1は沖縄尚学の髙岡/藤永が1セットを取るが、相…

 女子決勝は3連覇を狙う相生学院高校と、沖縄尚学高校との対戦。

 相生のS1とS2がストレートで勝利して王手をかける。しかし、ここからが長かった。D1は沖縄尚学の髙岡/藤永が1セットを取るが、相生の齋藤/馬渕が挽回してファイナルへ。後から隣のコートに入ったD2は沖縄尚学がストレートで試合を終わらせる。競った展開が続くD1は、とうとうタイブレークへと突入。相生のペアは「ポイントを取られてもそこで沈まないように、『次は絶対取れる』と笑顔でいこう」と、お互いが励まし合いながら、緊張が続くタイブレークを戦い続けた。男子チームも大声で声援してくれる中、相生ペアは6度目のチャンピオンシップポイントで、とうとう優勝にたどり着いた。

 スコアは3-6、7-5、7-6(13)。4時間近いロングマッチだった。馬渕は、「先輩たちがインターハイや選抜を取っているのを見ていたけど、まさか自分たちが取り切って決めることができると思っていなかったのでうれしいです」と喜んだ。

 敗れたものの好プレーを見せていた髙岡/藤永組。試合後は涙が止まらなかったが、多くの人たちに囲まれ、両チームの大声援の中でプレーしたことについて、落ち着いた後に振り返ると、「あんな雰囲気はそうそうないので、それを楽しめたことが一番いいことでした。1年目から良い経験ができました」(髙岡)と、前向きに語った。

 相生学院は3連覇、2度目の男女アベック優勝を達成した。

【結果】

相生学院高(兵庫)[3-1] 沖縄尚学高(沖縄)

【日程】

3月21日~25日/団体戦

3月23日/個人戦予選

3月24日~26日/個人戦本戦

会場:博多の森テニス競技場、春日公園テニスコート(©スマッシュ)

※写真は全国選抜高校テニス大会の様子