25日、春夏通じて初出場となった石岡一高が甲子園に登場。盛岡大附打線を相手に、下馬評を覆す好投を見せたのは、先発・岩本大…
25日、春夏通じて初出場となった石岡一高が甲子園に登場。盛岡大附打線を相手に、下馬評を覆す好投を見せたのは、先発・岩本大地投手だ。
自宅の植木の手入れをしていた祖父を手伝った経験から、高校の造園科で学ぶ。2018年夏に“平成最後の百姓一揆”が話題になった、秋田県の金足農業・吉田輝星投手(現・北海道日本ハムファイターズ)を彷彿とさせる経歴だ。
試合では初回から4者連続三振を奪い、8回まで無失点に抑えたが、最終回で聖地の魔物に捕まった。2アウト二塁三塁の場面、2ストライクまで追い込むもストレートを捉えられ、2点タイムリーで同点に追いつかれた。
試合は延長に入り11回裏。四球や味方の失策で1アウト満塁のピンチを招き、最後は自身のピッチャーゴロ悪送球でサヨナラ負けに終わった。ホームインするランナーを見て、岩本は思わず座り込んだ。
それでも、収穫はあった。ストレートと変化球を織り交ぜれば、強豪校とも十分に渡り合える、という自信。必ずこの地に戻ってくる。石岡一高のセンバツは終わったが、明日からは夏に向けた戦いが始まっていく。