■1年生ペア対決を制し、流れを引き寄せた湘南工科昨年優勝した四日市工業高と関東1位の湘南工科大附高の戦いはもつれた。S1を四日市工が取り、S2を湘南工科が取って1-1。両校ともD1は1年生ペア…

■1年生ペア対決を制し、流れを引き寄せた湘南工科

昨年優勝した四日市工業高と関東1位の湘南工科大附高の戦いはもつれた。S1を四日市工が取り、S2を湘南工科が取って1-1。両校ともD1は1年生ペアが務めており、湘南工科の鈴木久統/齋藤成組がファイナルタイブレークを制して、王手をかけた。そして、S3の青木響真(こうしん)キャプテンが勝負を決めた。青木は、「S2とD1が取ってくれたので、良い流れのままいけました。(自分と)D2が一緒にプレーしていたので、スコアで流れを作ろうと思った」と、キャプテンらしくチームを牽引した。決勝に向けては、「あと1つ。自分たちのベストを尽くして戦うだけ」と、目標達成に意欲を見せた。

瀬野圭紀監督は鍵を握ったD1について、「2人とも諦めずになんとか勝つんだという思いを持ち続けたことで流れが変わった」と1セットダウンから挽回できた勝因を挙げた。明日の決勝については、「厳しい戦いになると思いますが、自分たちがやってきたことをやるだけです」と、淡々と優勝を狙っている。

■昨年敗退した準決勝で、気持ちを引き締め快勝した相生

昨年は準決勝で敗退した相生が、今年は勝ち切り決勝進出を決めた。相生のS1とS2が勝利した後、大分舞鶴が自信を持って送り出すD1が1勝を挙げる。残るはD2とS3。相生のD2には昨年の準決勝でD2としてプレーし敗退した清原幹太が、今回も出場していた。2年生となった今年、昨年の二の舞は踏まないという思いはあっただろう。相手に2ゲームしか与えない快勝で、相生の決勝進出をつかみ取った。今年から相生男子の監督となった澁谷(しぶたに)竜也氏は、「昨年の経験が良い形で出た」と満足そうに話した。

決勝は第1シードの相生と第2シードの湘南工科の対決となる。

【結果】

三重県立四日市工業高(三重)[1-3] 湘南工科大学附属高(神奈川)

相生学院高(兵庫)[3-1]大分県立大分舞鶴高(大分)

【日程】

3月21~25日/団体戦

3月23日/個人戦予選

3月24~26日/個人戦本戦

会場:博多の森テニス競技場、春日公園テニスコート(©スマッシュ)

※写真は全国選抜高校テニス大会の様子