アメリカ・ワシントンDCで開催されている「シティ・オープン(ATP500/7月18~24日/賞金総額162万9475ドル/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、37歳で第13シードのイボ・カルロビッチ(クロアチア)が第5シードのスティ…

 アメリカ・ワシントンDCで開催されている「シティ・オープン(ATP500/7月18~24日/賞金総額162万9475ドル/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、37歳で第13シードのイボ・カルロビッチ(クロアチア)が第5シードのスティーブ・ジョンソン(アメリカ)を6-4 6-4で下した。

 身長211cmのカルロビッチはビッグサーブにものを言わせ、2週連続の決勝進出を果たした。彼は直面した5つのブレークポイントのすべてをしのいで勝ち上がったが、それによって今週プレーした43回のサービスゲームのすべてを今のところ獲得していることになる。

 「これが僕のテニス、僕の強みなんだ」とカルロビッチは試合後のオンコートインタビューで言った。

 「僕は決して彼がやるように、走ることはないだろう」。

 各セットの第3ゲームで、カルロビッチはジョンソンのサービスをブレークしている。

 決勝でカルロビッチは第2シードのガエル・モンフィス(フランス)と対戦することになった。29歳のモンフィスは準決勝で、第7シードで19歳のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を6-4 6-0で破っている。

 先週のニューポート(グラスコート)の大会で7つ目のATPシングルス・タイトルを獲得したカルロビッチは、37歳4ヵ月でのタイトル獲得となり、これは1979年に37歳9ヵ月でタイトルを獲得したマーティ・リーセン(アメリカ)に次いで2番目の年長者となった。

 「それはハードワークのおかげでもあるし、また、僕が非常に若いときに(プロテニスを)始めたわけではないからだと思う」とカルロビッチ。彼がプロになったのは21歳のときだった。「僕は年齢が示唆するほと、体を消耗させてはいないんだよ」。

 これまでの最大の勝利は、2003年のウィンブルドン1回戦でディフェンディング・チャンピオンのレイトン・ヒューイット(オーストラリア)を破った試合だというカルロビッチにとって、今の状況は“復活”とも言える出来事だろう。というのも、彼は2016年の最初の6試合に連敗したあと、4月から勝ち進んで、現在の戦績は16勝7敗となっている。

 カルロビッチの成功の多くはサービスに基盤がある。非常に高い位置から打ち出し、特に7月の暑さの中、ここワシントンのハードコートの上ではかなり高く跳ねる。

 これまでの25年間でATPが示すサービス・スタッツによると、カルロビッチは1万1000本を超えるサービスエースを放ち、ツアー首位を走っている。そしてサービスゲームの92%を勝ち取っている。

 土曜日の準決勝前の時点で彼のサービスエースの平均は一試合22本。準々決勝は14本だったが、その中には最後の2ポイントの時速215kmと時速212kmのエースも含まれている。(C)AP