アメリカ・カリフォルニア州スタンフォードで開催されている「バンク・オブ・ザ・ウェスト・クラシック」(WTAプレミア/7月18~24日/賞金総額75万3000ドル/ハードコート)。  ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)は36歳に…

 アメリカ・カリフォルニア州スタンフォードで開催されている「バンク・オブ・ザ・ウェスト・クラシック」(WTAプレミア/7月18~24日/賞金総額75万3000ドル/ハードコート)。  ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)は36歳にして、そのテニスにふたたび爆発力を取り戻しつつある。彼女は引退する前に、さらに多くの大会での優勝を目論んでいるようだ。  ビーナスは日曜日の決勝で勝てば、キャリア50番目のタイトルを手にすることになる。  土曜日に行われた準決勝で、第1シードのビーナスはアリソン・リスク(アメリカ)を6-1 7-6(2)で退けた。リスクはしぶといプレーをしたが、ビーナスは長いラリーに耐えてコート中を走り回り、サービスの調子の波を乗り越えて、タイブレークで相手を圧倒した。  「このところずっと、すごく楽しくプレーしているわ。もちろん骨の折れる仕事ではあるけど、多くのインスピレーションを与えてくれる選手たちと対戦できている。彼女たちはただ負けたりするのではなく、勝とうと奮闘し、そのうちの何人かはほとんど私を倒しかけ、何人かは実際に倒した」と、彼女は笑みを浮かべながら言った。「これが素晴らしい部分なのよ。こういった試合を楽しみにし、わくわくするということが」。

 ビーナスがいいサービスを打ったとき、それは時速193kmを記録した。

 第2セットで5-4とリードして試合を終わらせるチャンスが訪れたとき、彼女は3本連続でダブルフォールトをおかした。

 この試合の序盤はビーナスがたとえファーストサービスをミスしても、セカンドサービスの強い回転でポイントの主導権を握ることを可能にしてきたが、第2セットではそれがうまくいかず、いいリズムをキープすることに苦労していた。  ビーナスはリスクが通常のリズムを取り戻し、いいリターンを返してくるようになるまで、楽に試合を進めて第1セットを取った。だが調子を上げ始めたリスクは強力なベースラインからのプレーでビーナスにプレッシャーをかけ続け、ビーナスは疲労の色を見せ始める。

 しかしタイブレークに入るとビーナスは、新たに勢いあるスタートを切って試合を力強く締めくくった。  ビーナスは決勝で第3シードのジョハナ・コンタ(イギリス)と対戦する。コンタは準決勝で第2シードのドミニカ・チブルコバ(スロバキア)を6-4 6-2で下し、キャリア初となる決勝に駒を進めた。コンタはまた、この大会で決勝に進出した、1981年のバージニア・ウェード以来のイギリス人女性となった。  コンタは今年の全豪オープンの1回戦でビーナスをストレートで破っている。

 「初めてWTA大会の決勝に進むことができて、本当にうれしいわ」とコンタ。「天気も素晴らしいし、ここカリフォルニアにいられることをすごくうれしく思っている」。(C)AP