アメリカ・カリフォルニア州スタンフォードで開催された「バンク・オブ・ザ・ウェスト・クラシック」(WTAプレミア/7月18~24日/賞金総額75万3000ドル/ハードコート)の決勝で、第3シードのジョハナ・コンタ(イギリス)はあらゆる方法…
アメリカ・カリフォルニア州スタンフォードで開催された「バンク・オブ・ザ・ウェスト・クラシック」(WTAプレミア/7月18~24日/賞金総額75万3000ドル/ハードコート)の決勝で、第3シードのジョハナ・コンタ(イギリス)はあらゆる方法でウィナーを打ち込み、第1シードのビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)を7-5 5-7 6-2で倒してキャリア初となるシングルス・タイトルを獲得した。 この季節にしては非常に暑かったこの日、コンタのサービスゲームとリターンゲームは同等に堅固だった。コンタは第2セットで4-1とリードしていたが、ビーナスに挽回を許してしまい、5-7でセットを落としてしまう。だが、その後は第3セットをきっちりと6-2で締めた。
3度目のマッチポイントでビーナスのフォアハンドのリターンがネットにかかった瞬間、コンタはネット越しに挨拶に行く前にラケットを地面に落とし、両手で顔を覆って喜びに浸った。 優勝杯を受け取ったコンタはビーナスに直接、彼女のプレーと気品について感謝の気持ちを込めた賛辞を送ったあと、この特別な機会の写真撮影のためポーズを取った。 「それは信じがたいほど恐れ多い経験だったわ」とコンタ。
初めてのWTAシングルス・タイトルを手にしたことについて聞かれたコンタはこう言っている。
「これはこれまで積み重ねてきたすべてのハードワークが正しかったことを証明するものであり、もっと向上させたいと願っていること、自分の競技でよりよい選手になるための道のりについて、このまま努力を続ければいいのだと信じさせてくれる動機、刺激でもある」。 2時間18分の戦いの間、第3シードのコンタは、ビーナスのサービスをリターンするためにベースラインから3mほど後ろに立ち、時速160kmを超えるビーナスのサービスのパワーを利用してスピードを生み出す形で、そのビッグサービスに対する解決策を見出した。
25歳のコンタがそれをやってのけたのは今年2度目。彼女は全豪オープン1回戦でもストレートでビーナスを破っている。 コンタは今年初タイトルを獲得した女子選手の中で4番目の年長者だ。
彼女はその安定したサービスのおかげもあって、日曜日の決勝まで順調に勝ち上がった。決勝でのコンタはビーナスから11本のサービスエースを奪い、次から次へと打ち込むパワフルなグラウンドストロークと、そこに時折混ぜるドロップショットにより、ビーナスをコートの隅から隅まで走り回らせた。 ここスタンフォードで3度目のタイトルを目指していたビーナスは、キャリア50度目のタイトルを獲得することができなかった。それでも現在49度の優勝を遂げているビーナスは、妹セレナの71度の優勝に次いで2番目に多い優勝を誇る現役女子選手となっている。 36歳のビーナスは、月曜日に更新されるランキングで6位に上昇することになる。彼女は次週はモントリオールでプレーし、それからリオ五輪に臨むという。
「みなさん、リオで会いましょう」ビーナスは、スタジアムで決勝を観戦した観客たちに向かってこう言った。(C)AP