ERC開幕戦ラリーアゾレス(グラベル)は3月23日、競技最終日に設定された5SS・108kmの走行が行われた。トリッキーなコンディションのなか、ラリーの終盤に大波乱が発生し、前日を2番手で終えていたルーカス・ハバイ(シュコダ・ファビアR5)が自身初となるERC勝利を挙げた。

40.1秒のマージンを築いて首位で最終日を迎えた2018年王者のアレクセイ・ルキヤナク(シトロエンC3 R5)は、アゾレスラリー連覇に向けて順風満帆に進んでいるかのように見えた。しかし、最終から2本目のステージでパンクを喫し、このタイムロスで首位をハバイに明け渡して3番手に後退。ルキヤナクの憂き目はこれだけでは終わらず、パンクで破損したラバーがブレーキにダメージを与えていた。このダメージに気付かないまま最終ステージをスタートしたルキヤナクは、最初のコーナーでクラッシュ。クルーに怪我はなかったが、新車のC3 R5は激しいダメージを負い、無念のリタイアとなってしまった。

一方、首位に立ったハバイは、このまま順位を維持してフィニッシュ。ポーランド人として初めて、アゾレスラリーでの勝利を飾った。ハバイにとってはこれがERC初勝利となる。
「最終ステージはクレイジーだった。今まで走った中で、一番難しかったよ」と語るハバイは、2015年のポーランドチャンピオン。
「信じられない結末となったが、週末を通していいペースが出せた。この勝利の鍵となったのは、昨日。ほとんどのステージに恐れを感じていたが、終わってみれば全てうまく行った。アレクセイ(ルキヤナク)のことは気の毒に思う。彼は、週末を通して最速だったからね。でも、これもラリーだ。この勝利はラッキーだけではない。ここまでの必死の努力があってこそ。家族やチーム、ピレリに感謝したい」





2位には、ハバイの8.4秒差に地元の英雄、リカルド・ムーラ(ファビアR5)。3位のクリス・イングラム(ファビアR5)は、総合リザルトでは初ポディウムを飾り、ERC1ジュニアではトップフィニッシュとなった。イングラムが所属するToksportから出場した、キプロスのアレクサンドロス・ソウロフタスもERC1ジュニア部門2位に食い込んでいる。









チーム・ヒュンダイ・ポルトガルのブルーノ・マガリエス(ヒュンダイi20 R5)が4位、元ERCジュニアチャンピオンのマリヤン・グリエベルはフォルクスワーゲン・ポロGTi R5での初ラリーを6位で終えた。

ERC2では前日に首位に浮上したアルゼンチンのファン・カルロス・アロンソ(三菱ランサーエボリューションX)が、ポジションを守り切ってアゾレスラリーで2年連続ERC2勝利を飾った。ERC3ジュニアは、エフレン・ラレーナ(プジョー208 R2)が前日にトップに浮上し、そのまま部門勝利を飾った。








ERCの次戦、第2戦ラリーイズラス・カナリアス(ターマック)は5月2−4日、
スペイン領カナリア諸島のグラン・カナリア島で開催される。

ERCアゾレス最終結果
1. L.ハバイ(シュコダ・ファビアR5) 2:50:55.5
2. R.ムーラ(シュコダ・ファビアR5) +8.4
3. C.イングラム(シュコダ・ファビアR5) +42.2
4. B.マガリエス(ヒュンダイi20 R5) +1:29.0
5. R.テオドシオ(シュコダ・ファビアR5) +1:46.1
6. M.グリエベル(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5) +2:12.5