3月23日、平成最後の第91回選抜高校野球大会が開幕した。初日から熱い勝負が繰り広げられたが、甲子園を盛り上げているのは…

3月23日、平成最後の第91回選抜高校野球大会が開幕した。初日から熱い勝負が繰り広げられたが、甲子園を盛り上げているのは決して高校球児たちだけではない。

弊社ライターが着目した、選手以外の“主役たち”に焦点を当てていく。

 

今回お届けするのは、大会期間中に球児たちを支える「宿舎」。遠征してくるチームだけではなく、近畿地方のチームも原則滞在し、甲子園で行われる試合に臨む。まさに、宿舎が選手たちを作っているといっても過言ではない。今大会は3/23から4/3まで、休養日を挟んで12日間行われるため、決勝戦まで残るチームは最大で約2週間宿舎に滞在することになる。

高野連は代表校が宿泊予定とするホテルや旅館に対し、35名上限で1泊2食付き1万円、昼食代1000円以内に収めるよう依頼している。これは相場の半額程度の価格だ。旅行会社が仲介に入ると手数料が発生してしまうため、基本的には高野連が直接宿舎となる旅館やホテルと交渉する。

球児たちをを受け入れることは、宿舎にとって一定期間まとまった数の宿泊客を確保できるというメリットはある。しかし、問題となるの彼らがいつまで滞在してくれるかか不確定という点だ。もちろん決勝戦まで勝ち進む可能性を考え、最終日までの予約を受け入れることになるが、負ければ帰るというルールのため。いつキャンセルが発生するかわからない。さらに高野連からの申し入れは“キャンセル料なし”ということなので、宿にとっては厳しい条件といえるだろう。

それでも、なぜ旅館やホテルは高校球児を迎えるのか。そこにはお金には替えられない宝物がある。宿舎側は限られた予算の中で、何とか選手たちに喜んでもらおうと食事を準備したり、球児たちとコミュニケーションを取り、試合中継を見て応援してくれる。球児たちも宿舎を自分の家のように感じ、卒業後に泊まりに来るも者もいるという。今大会は、ぜひチームそれぞれに応援しサポートしてくれる宿舎があることに思いを馳せながら観戦していただきたい。