3月13日、中国の重慶で国際eスポーツ大会「World Electronic Sports Games」(以下、WESG)にて、ウイニングイレブン2019(海外名:PES2019)の準々決勝が行われた。11日から2日間に渡って行われた予選では、日本代表のソフィア選手が総合ポイント19を獲得。トップでグループDの予選通過を果たし、準々決勝へ駒を進めた。

準々決勝では、「PES LEAGUE WORLD TOUR 2018」の覇者、強豪エットリート選手と対戦。健闘するも惜敗となり、結果として、この準々決勝がソフィア選手にとって現役最後の試合となった。

VAMOLAではソフィア選手に独自取材を敢行。WESGの激闘を振り返ってもらった。ソフィア選手から寄せられたコメントをお伝えする。

■ソフィア選手コメント

―大会を通じて感じたことなど

ソフィア選手:大きな規模の大会にPESの選手として参加出来たことをとても光栄に思います。

およそ10日間、中国に滞在していましたが、環境に対応するのが難しかったです。例えば、ホテルの部屋は他の選手とのシェアになっていました。シェアする予定の選手が違う部屋に友人がいたみたいで、僕自身は運良くルームシェアせずに過ごすことが出来ました。

試合では開始時刻が予定より1時間以上も早まって、急に「準々決勝やって下さい」と言われたり、そのあたりが大変でした。また、配信されない試合は1つのモニターで2人並んでプレイするなど、日本ではあまり経験しないことが多かったです。

これから、世界への挑戦を考えている選手にとって、様々な環境への対応は必須ということになる。実際に世界を経験した選手にしかわからない話である。

―予選トップ通過について

ソフィア選手:グループDはハッサン選手をはじめ、手強い選手が多いことは分かっていたので、とにかくグループリーグの通過だけを考えていました。

ハッサン選手との試合には敢えて負けて2位通過とすることで、2位勝ち抜けを決めていたエットリート選手との対戦を避けるという方法も試合前には考えていました。

ただ、会場の対ハッサン戦への注目度や、1試合目は本気でやる方が良いのではとの声もあり、1試合目はベストで挑みました。ハッサン選手も1試合目は本気でプレイしているように感じましたが、2試合目はお互いに流していました。

結局、自分が1位通過して、3分の1の確率だったエットリート選手と準々決勝で当たることになりました。

ロシアワールドカップでも、日本代表が対ポーランド戦において、ボール回しによる時間稼ぎを行った。この行為に対して賛否両論が起こった。リアルサッカーと同じく、eFootballにおいても、このような駆け引きが行われていることを、ソフィア選手は率直に語ってくれた。

―エットリート選手に敗れた理由

ソフィア選手:試合をする前からナーバスになりすぎていたのが、良くありませんでした。開始早々、五分五分のボールをマイボールに出来ず、押し込まれる展開が続き、精神的に少しきつかったです。

そして、エットリート選手のゴール前でのシュートキャンセルがあれほど強いとは思っていませんでした。彼がシュートキャンセルを多用することは想定していましたが、実際にやられると、どうしようもなかったです。

それが2試合を通じて、最も自分の集中力を大きく阻害しました。そのことが、敗因だと感じています。

―1stレグ後半(ドロー)でフォーメーションを守備的な5バックに変更した理由

ソフィア選手:5バックは終盤同点時の自分の形になっているので、いつも通り実行しました。ただ、結果的には、それが裏目に出てミスだったかもしれないと感じています。

―現役最後の試合は、大会直前に寄せて頂いたコメント「悔いのない試合」「勝敗に関係なく、最後で良かったと思える試合」になりましたか

ソフィア選手:内容的には本来の自分のサッカーではなく、100%満足出来る試合ではなかったし、後悔しかない試合でした。

それでも最後の対戦相手はエットリート。プレーヤーとして、友人として、最もリスペクトしている彼が相手だったことは、自分にとってはとても大きな意義があり、誇りに思います。

最後に彼と、「選手として会うのはラストだけど、スタッフとしてまた絶対に会おう」と約束しました。彼が優勝トロフィーを持たせてくれたこともとても嬉しかったです。

eスポーツに対しては、賛否両論いまだ様々な意見がある。しかし、ソフィア選手が明かしたエピソードから、リアルスポーツと何ら変わらない、スポーツマンシップやスポーツを通じての友情があることを感じざるを得ない。

―これまで応援してくださった方々へメッセージ

ソフィア選手:ソフィアという選手をこれまで応援して頂き、ありがとうございました。

数十人くらいしか観ていなかった動画配信から、多くの方々にサポートして頂けるようになった今までが、とても懐かしく感じます。今後も、皆さんの記憶のどこかにソフィアという名前を残して頂けると、幸いです。

選手としてではありませんが、今後もウイイレに携わっていく予定です。これからは1人でも多くの人に、eスポーツドリーム・ウイイレドリームを体験して頂けるように頑張りたいと思っています。

そして皆さんも腕を磨いて、大会等に積極的に出場して、その夢を掴み取って欲しいと思います!短い期間でしたが、応援ありがとうございました!!

ソフィア選手はありのままを率直に語ってくれた。試合の振り返りに留まらず、今後の礎となりえる貴重な話が多く含まれていた。引退するソフィア選手から次世代への置き土産とも言える。

(文●fanatic wilkinson’s)
(写真提供●杨少卿、K14)
(編集●VAMOLA eFootball News編集部)