シーズンも佳境に迫ってきたB2西地区で、首位・島根と1ゲーム差の2位につける熊本ヴォルターズ。実力と人気を兼ね備えたB2の強豪で、今シーズンは昨年B2得点王のチェハーレス・タプスコットや俊野佳彦らを補強。悲願のB1昇格を狙う熊本ヴォルター…

 シーズンも佳境に迫ってきたB2西地区で、首位・島根と1ゲーム差の2位につける熊本ヴォルターズ。

実力と人気を兼ね備えたB2の強豪で、今シーズンは昨年B2得点王のチェハーレス・タプスコットや俊野佳彦らを補強。

悲願のB1昇格を狙う熊本ヴォルターズを、「水曜バスケ!」で解説を務める渡邉拓馬さんが初取材した。

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震災、チーム解散の危機からB1レベルの人気チームに

 

熊本ヴォルターズの練習場を訪れた渡邉さんは、「首位争いをしているチームの硬さがない。強いチームの特徴。B2の中ではスタッフや環境が整っている」と指摘。

この恵まれた環境や安定した経営の要因が、ファンの存在。今シーズンの観客数はB2トップの平均2600人を超え、B1レベルの集客数を誇っている。

ヴォルターズの西井GMは、「前座試合で子供たちの試合をしたり、集客の工夫をしている。地道に入場者数を積み重ねてきて、B2ではトップの入場者数となった。でも、熊本地震の時は経営危機に陥って、チームを解散するかというところまで話し合ったこともある。その時は、県内の企業の皆さんやブースターの皆さんに支えられて、なんとかBリーグの舞台に立つことができた。B1に昇格することで、その時の支援や期待に応えたい」と、ファンへの感謝と決意を語った。

あと一歩で届かなかったB1への道

 B2リーグ1年目は2勝の差でプレーオフ進出を逃し、プレーオフに進出した昨シーズンは一発勝負の入替戦に3点差で敗れ、あと一歩のところでB1に届かなかった。

 震災と悔しさを乗り越え、B2の強豪となった熊本ヴォルターズ。昨シーズンのアシスト王の古野拓巳選手、新加入の俊野選手にB1昇格にかける思いを聞いた。

古野選手:「去年は3点差で負けて、何が足りないのか考えた。NBL最終年に地震があって、それでもこのチームに残させてもらって、このチームに育ててもらった。このチームでB1に上がりたい。クラブとしてはB1の舞台でもっと盛り上げていきたい」

俊野選手:「僕はBjリーグから来ていて、NBLの選手ともプレーしたことがないし、大学でのプレーもない。だからB1は未知の世界。早くB1でプレーして、自分がどのくらい通用するのか試したい。西地区首位の島根スサノオマジックとは最後アウェイで試合があるので、いい緊張感の中で連勝したい」

 震災、そして2年間の想いを乗せ、悲願のB1昇格へ。熊本ヴォルターズの負けられない戦いが始まる。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]