世界2位のラファエル・ナダル(スペイン)は2017年シーズンの終了までの長期間、叔父のトニーをコーチとしてきた。現在ではすでに退任しているトニーが「自分の仕事は終わった」からだったと退任の理由…

世界2位のラファエル・ナダル(スペイン)は2017年シーズンの終了までの長期間、叔父のトニーをコーチとしてきた。現在ではすでに退任しているトニーが「自分の仕事は終わった」からだったと退任の理由を改めて語った。

ナダルは今なおテニス界をけん引するスター選手の一人で、グランドスラムでの優勝回数も17回と抜群。トニーは当時4歳のナダルがテニスを始めた頃から支えてきており、まさにテニスプレーヤーとしてのナダルの育ての親ともいえる存在だ。

トニーは2017年シーズン限りでの退任について当時、テニスアカデミーでの仕事に専念する意向のほか、ツアーでの長距離移動の負担を退任の理由に挙げていた。

ただ今回、トニーは「ラファエルとの仕事は終わった」と話しており、長年にわたった自身の役割には一区切りをつけた様子で、Tennis World USAが伝えている。

また、きちんとトレーニングを積めばどんな環境にも比較的適応しやすいとした上で、トニーは「ラファエルはいつでも、よくトレーニングしている人間に映っていた」と自身の仕事に一区切りつける決心をした背景を語った。

一方のナダルは現在、元世界1位で「全仏オープン」での優勝経験も持つカルロス・モヤとフランシス・ロイグをコーチとしてツアーを回っており、怪我に悩まされがちだが、ランキングが示す通り戦績も順調だ。

トニーはナダルと両コーチについて「すべてのコーチは何かをもたらす。モヤとロイグの加入は重要だった」と語り、重要性を強調している。

ナダルは、トニー退任後の2018年も「全仏オープン」のほか、「ATP1000 トロント」「ATP1000 ローマ」「ATP1000 モンテカルロ」、「ATP500 バルセロナ」で優勝。トニーの退任後も高いパフォーマンスを示してきている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2017年の「Nitto ATPファイナルズ」の際のラファエル・ナダルとトニー・ナダル

(Photo by Julian Finney/Getty Images)