香川真司(ベシクタシュ)がコンヤスポル戦で、移籍後3得点目を挙げた。75分から途中出場すると、直後に失点して2-2…
香川真司(ベシクタシュ)がコンヤスポル戦で、移籍後3得点目を挙げた。75分から途中出場すると、直後に失点して2-2に追いつかれるイヤな展開となったが、試合終了間際に自身で決勝点を決めた。
ペナルティエリア外でパスを受けると左から仕掛け、角度のないところまで持ち込んでから左足でシュート。ボールはゴール右隅のネットを揺らした。予測と違ったのだろう、逆足に体重の乗ったGKは動けなかった。

コンヤスポル戦で決勝ゴールを決めた香川真司(ベシクタシュ)
「前を見た瞬間、中にブラク(・イルマズ)がいたので、パスも考えましたけど、ドリブルした瞬間にいい視野に入れたので、それはひとつ、非常に大きな自信につながるなと思っています」
ドルトムントにいた当時は、こういうシーンで、マイナスにパスを出したり、もたついてボールを失うこともあった。このようなシュートのタイミングを作れることは、トルコリーグに来てよかった点のひとつだろう。
相手の守備陣もそれほど組織立って守っているわけではなく、ディフェンダーはフィジカルコンタクトの強さこそあるものの、ドイツほどではない。また、攻撃も個人での打開を優先して考える傾向があるから、香川自身も思い切ってシュートにいける。ドイツではなかった選択、判断ができるという点で、この環境に身を置いたことが正解だったことを示すシーンだった。
とはいえ、そんなベシクタシュで香川が先発のチャンスを得たのはまだ1回だけ。そこは冬の移籍の難しさなのかもしれない。すでにでき上がったチームに、途中から入団した選手が入っていくのは難しい。
香川の場合、ジョーカー的な役割を果たすことには成功している。ゴール前での思い切りや判断、感覚を取り戻すという意味では、悪くない立場のように見える。途中出場ならではの難しさにも慣れていっているようだ。ただ、90分間試合をする体力や感覚を取り戻すためには、やはり先発の座を奪わなくてはいけない。
先発したフェネルバフチェ戦の試合後、シェノル・ギュネシュ監督は後半の香川の働きについては不満な様子で、運動量が落ちたことを指摘していた。その後、香川は負傷で1試合欠場し、このコンヤスポル戦を迎えたというわけだ。
「90分間出場を続けることが目標」と、香川は言う。
これは、久々に香川から聞く言葉だった。ドルトムントで途中出場が続いたり、出場機会を失った時には聞かれなくなっていたコメントだ。今は手応えを感じているのだろう。それだけに、トルコにいるうちに90分間プレーする感覚を取り戻したいはずだ。リーグ戦は残り9試合。先発に定着できていないが、幸いなことに、香川が出場した試合は4勝1分けと負けがない。
香川は、3月14に行なわれる日本代表のメンバー発表をとても楽しみにしているという。
「非常に楽しみです。もちろんまだメンバーはわからないし、監督ともコミュニケーションを直接取っているわけではない。それは監督が決めることですが、僕は呼ばれた時の準備はもうしっかりとできています」
照準を合わせているのは5月と6月だと言う。
「代表に返り咲き、もう一度定着することを目標にしている」
そうはっきりと口にできるまで、香川は復調している。