開幕から3戦目で、やっとヴィッセル神戸らしい試合を見ることができた。 アウェーのユアテックスタジアム仙台に乗り込んだ神…

 開幕から3戦目で、やっとヴィッセル神戸らしい試合を見ることができた。

 アウェーのユアテックスタジアム仙台に乗り込んだ神戸は、前節のサガン鳥栖戦と同じメンバーで臨んだ。試合は神戸が主導権を握るが、ベガルタ仙台もカウンターから何度も神戸ゴールを襲う。試合が動いたのは前半12分。永戸勝也の右コーナーキックを新戦力のシマオ・マテがヘッドを決め、仙台が先制する。

 一方、神戸は右サイドのルーカス・ポドルスキが中に入り、アンドレス・イニエスタとのパス交換でチャンスを作る。そして前半32分、山口蛍がボールをエリア内に持ち込むと、イニエスタとパスを交換。そこに古橋亨梧も絡み、最後はイニエスタの浮き球のパスを古橋がヘッドで決めて同点に追いつき、前半を折り返した。

 試合を決めたのは後半立ち上がりのプレーだった。左サイドからイニエスタの縦パスに抜け出した古橋がセンタリング。これをニアでダビド・ビジャが合わせて神戸が逆転に成功する。さらに後半19分には、ポドルスキのクロスが仙台のオウンゴールを誘発。3-1で神戸が快勝した。



ベガルタ仙台に快勝し、喜ぶアンドレス・イニエスタらヴィッセル神戸イレブン

 開幕戦のセレッソ大阪戦、第2の鳥栖戦と比べると、この日の神戸が一番面白かった。これまでの神戸は、イニエスタ、ビジャ、ポドルスキの外国人3人で攻め、残りの8人で守っているという印象が強かった。しかし、仙台戦では日本人選手も得点にしっかり絡んでいた。

 相手選手が揃っているなか、狭いスペースを見つけてパスで崩す神戸のサッカーは、高い技術とアイデアが必要になる。それに日本人が絡んだことは大きな進歩だろう。外国人スター選手だけじゃない、という試合を見せてくれた。

 ただし、課題がなかったわけではない。ボールを奪われたあと、前線の選手の戻りが遅いため、ボランチの山口、三田啓貴の前に大きなスペースができてしまうのだ。

 神戸と同じようにボールをつないで攻撃的なサッカーをする川崎フロンターレ、名古屋グランパス、横浜F・マリノス、さらには試合巧者の鹿島アントラーズなどと対戦したとき、そこは大きな穴となるだろう。だからといって、前線の外国人選手に「戻って来い」とは言えないのだろうが。

 また、神戸はバルセロナからMFセルジ・サンペールを獲得した。サンペールの本来のポジションはアンカー。現在のシステムのまま山口とボランチを組ませるのか。それともシステムを4-3-3にしてアンカーに置き、イニエスタと山口をインサイドに並べるのか。あるいはサンペールをインサイドに置くのか。

 それ以上に問題になるのが外国人枠だ。現在5人の外国人選手を先発させているため、誰かを外さなければいけなくなる。前3人のビジャ、イニエスタ、ポドルスキは外せないとなると、韓国代表のGKで安定感抜群のキム・スンギュか、予想以上の活躍を見せているDFダンクレーになる可能性が高い。フアン・マヌエル・リージョ監督がどういう選択をするのか注目したい。

 一昨年のポドルスキに始まり、昨年のイニエスタ、そして今季のビジャと、大物獲得で常に話題を振りまいている神戸。今夏には、欧州で出番の少ない大物日本人選手獲得の噂まである。ここまできたら”やりすぎ”といわれるくらいの補強を続けてほしいものだ。