シーホース三河はCS進出に向けて落とせない試合が続く中、強豪ひしめく東地区で優勝争いを繰り広げる栃木ブレックスと対戦。 この日の三河はエース・金丸晃輔、「ミスター・シーホース」桜木ジェイアールの二人が怪我で欠場する圧倒的不利な状況。 その…

 シーホース三河はCS進出に向けて落とせない試合が続く中、強豪ひしめく東地区で優勝争いを繰り広げる栃木ブレックスと対戦。

 この日の三河はエース・金丸晃輔、「ミスター・シーホース」桜木ジェイアールの二人が怪我で欠場する圧倒的不利な状況。

 その三河で光ったのは今季途中から拓殖大学から「特別指定選手」として加入した新人の岡田侑大。前半は岡田を中心に、バッツ、ミークスがアグレッシブなプレーで主導権を握ったが、後半ディフェンスの強度を上げた栃木を崩せず、三河は98–77で敗れた。

  試合後、鈴木貴美一ヘッドコーチは「非常にいい経験になったと思っている。前に進める要素がたくさんあった」とアグレッシブに闘った選手を称え、「このような経験をしっかりと無駄にしないよう、明日の試合も今日以上に良くなるように頑張りたい」と前を向いた。

 選手が成長して結果につながるのが先か、シーズンが終わるのが先か。いよいよBリーグも終盤に差し掛かり、熱を帯びてきた。

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■ シーホース三河 鈴木 貴美一 ヘッドコーチ 試合後コメント

 

 今日は我々の得点源である#32桜木選手と#14金丸選手がいなかったんですが、若い選手が非常にアグレッシブに前半からやってくれて前半は非常に良かったと思います。

 ただ、3Qになったら若さが出てしまってミスから相手にブレイクを出されて、栃木さんの得意なところを出されてしまった。

 そういった意味で非常にいい経験になったと思っています。

 このような経験をしっかりと無駄にしないようにして、彼らがもっともっと成長できるように、また明日の試合も今日以上に良くなるように頑張りたいと思います。

1Q 栃木 28–33 三河

リーグ屈指の堅守を誇る栃木から33点を奪取

スターティング5は、#3ミークス、#5バッツ、#16松井、#30岡田、#46生原。

#14金丸、#32桜木が不在の中、落ち着いてパスを回してオフェンスを組み立て、#3ミークスの3Pシュート、#5バッツのゴール下、#46生原のファストブレイクで7-1と先行。開始2分に栃木にタイムアウトを取らせる好調な滑り出しを見せる。
栃木#13渡邉に高確率でシュートを沈められて逆転を許すも、三河はゴール下で優位に立つ#5バッツにタイミング良くボールを入れて得点を重ねる。
その後はリードチェンジを繰り返す激しい打ち合いが続くが、開始5分#30岡田がスティールから速攻へと転じ#3ミークスのゴール下を演出すると、#16松井が3Pシュートで突き放す。さらに#30岡田は巧みなステップで相手をかわし、ゴール下に切り込んでバスケットカウントを獲得。栃木は#13渡邉、#10竹内の3Pシュートで反撃するが、#16松井、#30岡田の連続3Pシュートで応酬し、5点リードして1Qを終える。

2Q 栃木 50–49 三河 (栃木 22–16 三河)

岡田 前半16得点。ミークス、バッツ11得点で互角の攻防が続く

スタートは、#3ミークス、#4狩俣、#5バッツ、#16松井、#30岡田。

ハイスコアになった1Qとは一転し、両チームともにディフェンスを強調。#4狩俣を中心にリバウンドやルーズボールの執着心で栃木を上回り、開始3分#4狩俣が奪ったルーズボールを#3ミークスが決めて8点のリードを奪う。
ディフェンスから流れを呼び込んだ栃木に徐々に点差を縮められ、残り2分に#13渡邉の3Pシュートで44-42と逆転とされるが、すぐに#30岡田が力強いアタックで栃木#6比江島をかわして同点に。栃木にミスマッチを突かれて再び点差を広げられるが、#12西川の3Pシュート、#30岡田のファストブレイクで1点差に詰め寄ってハーフタイムを迎えた。

3Q 栃木 82–70 三河 (栃木 32–21 三河)

プレッシャーディフェンスに苦戦し、一時は17点のリードを奪われる

スタートは、#3ミークス、#5バッツ、#16松井、#30岡田、#46生原。

一層ディフェンスを強めた栃木に、得意とするプレッシャーディフェンスでターンオーバーやタフショットを誘発され、トランジションから得点を積み上げられる。
#5バッツ、#3ミークスの得点で応戦するが、#22ロシターのバスケットカウント、#9遠藤の3Pシュートなど約2分間で14-0のランと走られ、17点のビハインドを背負う。
#4狩俣の3Pシュートで悪い流れを断ち切ると、#30岡田も3Pシュートで続き、#11熊谷の思い切りの良いアタック、#12西川のファストブレイクで食らいついて最終Qに入る。

4Q 栃木 98–77 三河 (栃木 16–7 三河)

20点差で敗戦も、「非常にいい経験」

スタートは、#4狩俣、#5バッツ、#11熊谷、#12西川、#30岡田。

栃木のタフなディフェンスにターンオーバーが続き、オフェンスが停滞。開始3 分半、栃木#18鵤に3Pシュートを沈められ20点差をつけられてしまう。それでも#30岡田、#11熊谷、#46生原らが果敢にアタックしたが、得点につなげることができない。黄色に染まった完全アウェーの雰囲気の中で「青援」を送り続けるブースターの後押しを受け、#12西川の3Pシュート、#9森川のミドル、#8村上がアタックからボーナススローと最後まで粘りを見せたが、最終スコア栃木 98–77 三河で試合終了となった。