メジャー通算3000安打到達まで残り4本と迫るマーリンズのイチロー外野手。“Xデー”の到来に合わせ、各方面から選手生活25年で積み上げた功績に対する称賛の声が寄せられている。■長い現役生活を送る同志を「時代を代表する最高の打者」と賛辞 メジ…

メジャー通算3000安打到達まで残り4本と迫るマーリンズのイチロー外野手。“Xデー”の到来に合わせ、各方面から選手生活25年で積み上げた功績に対する称賛の声が寄せられている。

■長い現役生活を送る同志を「時代を代表する最高の打者」と賛辞

 メジャー通算3000安打到達まで残り4本と迫るマーリンズのイチロー外野手。“Xデー”の到来に合わせ、各方面から選手生活25年で積み上げた功績に対する称賛の声が寄せられている。歴代監督やチームメイト、対戦相手は異口同音にイチローの偉大さを表現しているが、米紙「ニューズデイ」電子版では対戦を繰り返したメッツの2投手の証言を紹介している。

 現在42歳、メジャー最年長野手イチローよりも唯一年上のメジャーリーガーが、現在43歳のメッツ先発バートロ・コロンだ。メジャー19年目のキャリアを誇るベテラン右腕は、これまで1226人の打者と対戦してきたそうだが、最も対戦回数が多いのがイチローだ。両者はこれまで115打席で対戦。対戦成績は……。記事では、自らiPhoneで対戦成績を確認したコロンが「ちょっと待てよ。3割も打たれてるのか、俺?」と、唖然としながらも笑顔を見せた、と伝えている。

 正確には、イチローはコロンに対して打率.298を残している。コロンはそこまで打たれている実感がなかったようだが、共に長い現役生活を送っている“同志”について「自分たちの時代を代表する最高打者の1人」と賛辞。「未来の殿堂選手と対戦する機会に恵まれて光栄だ。野球というスポーツに大きなインパクトを残してきた」と話したそうだ。

■左打者専門リリーフのブレビンスは「悪夢のような存在」と畏怖

 イチローの存在に恐怖すら覚えているのが、メッツ救援陣で“左のスペシャリスト”として活躍するジェリー・ブレビンスだ。3年前までアスレチックスにいた左腕は、マリナーズにいたイチローとこれまで24度対戦。左打者は打率.206に抑えているが、イチローには打率.333、5打点と分が悪い。記事では、ブレビンスの投げたカーブが地面につく寸前でバットに当て、センターへ抜ける適時打にされたというエピソードを紹介。「対戦した中で最高の打者と聞かれたら、答えは簡単。イチローだよ」と答える一方、打ち取ったと思っても出塁される現実にフラストレーションを溜めているようで「デビュー以来、自分にとって悪夢のような存在」と畏怖の念すら見せたという。

 味方にすれば最高に心強い存在で、敵に回せば最高に厄介な存在となる背番号51。それでもイチローが類い稀なる才能を持つ野球選手であることは、普遍の事実と言えそうだ。