「ATP500 ドバイ」(アラブ首長国連邦・ドバイ/2月25日~3月2日/ハードコート)で決勝進出を果たし、ツアー通算100勝に王手をかけたロジャー・フェデラー(スイス)。決勝では、第5シード…

「ATP500 ドバイ」(アラブ首長国連邦・ドバイ/2月25日~3月2日/ハードコート)で決勝進出を果たし、ツアー通算100勝に王手をかけたロジャー・フェデラー(スイス)。決勝では、第5シードの世界11位ステファノス・チチパス(ギリシャ)と対戦する。

両者は1月の「全豪オープン」4回戦で1度対戦。生きるレジェンドと、期待の次世代がグランドスラムで激突したその一戦は、出だしからエンジン全開。そして3時間45分の熱戦の末、20歳のチチパスが勝利。フェデラーは試合を通して12回ブレークポイントを握るも、粘るチチパスにすべてしのがれた。

「ATP500 ドバイ」公式サイトによると、フェデラーは前回の対戦について「あれだけのチャンスがあったのに、あんなにたくさんブレークポイントを逃してしまって、ものすごく残念だったし、腹立たしかった。あの試合はいろんな意味で痛手だった」と悔しさを言葉にした。

しかし、続けて「とは言っても、それもテニスの一部だ。次はいいプレーができればと思っている。正直言って、僕は彼に対してよりも、むしろ自分自身のテニスに意識を向けている。100個目のタイトルが獲得できるかもしれないしね。とにかく集中して、いいテニスをするだけだ」と前向きに語った。

一方のチチパスは「きっと彼はやる気満々だろう」「僕らにとって簡単なことではない。彼は当然、僕を倒したがっている」「彼は闘志を燃やしてやってきて、僕にリベンジしようとするはずだ」と再戦を前に身を引き締めた。

通算100勝目という大きな記録をかけて戦うフェデラー。準決勝での勝利で、3月4日発表予定の最新世界ランキングで初のトップ10入りが確定し、勢いに乗るチチパス。

再び両者が熱い戦いを見せることに期待したい。

決勝は日本時間2日24時以降に開始予定だ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP500 ドバイ」でのフェデラー(左:Photo by Amin Mohammad Jamali/Getty Images)とチチパス(右:Photo by Francois Nel/Getty Images)