戦力を生かそうとする若き指揮官にオーナーは好意的

年明けからティンバーウルブズの暫定ヘッドコーチとしてチームの指揮を執っているライアン・サンダースは、2年連続のプレーオフ進出の実現に向けて日々戦っている。

現在ウルブズは西カンファレンス11位で、8位クリッパーズを4ゲーム差で追っている。残り20試合あまり。追いつけない差ではないが、簡単に達成できる目標ではない。

レギュラーシーズン終盤の戦いぶりはさておき、気になるのはヘッドコーチ人事だが、オーナーのグレン・テイラーはシーズン終了後に判断を持ち越すと『Star Tribune』にコメント。選択肢の中にはサンダースの続投も含まれている。

続投について「可能性はある」とオーナーは語る。「でもそれは、残りのシーズンを終えてから決めること。その時までには、我々も、彼も、上手くいったかどうかが分かる。ただ、彼は良いスタートを切った。私は彼の人間性が好きだ。彼が少年だった頃から知っている。彼がコーチとしてチームを率いる姿に満足している」

シーズン途中からチームを預かるのは、どの指導者にとっても簡単な仕事ではない。だがサンダースは、偏った起用法を実行していた前任のシボドーとは異なり、ロスターの戦力を十二分に生かそうと努力している。実際、彼が指揮を執るようになってから、それまで出場機会が少なかったルオル・デンをローテーションに加え、新人のジョシュ・オコーギーにもチャンスを与えている。

采配には疑問を持たれることもあるが、サンダースの能力で突出しているのは、選手たちとの関係構築にある。スター選手のカール・アンソニー・タウンズは、ケビン・ガーネットの番組に出演した際、「言うならば、彼(サンダース)は父親のような存在。だから、彼をがっかりさせたくない。そういう部分も、以前とは異なる」と語っていた。

暫定ヘッドコーチに就任後初勝利をあげた試合後には、選手たちから祝福された。そのシーンを見るだけでも、彼がNBA選手からリスペクトされていることがうかがえた。残り1カ月あまりのレギュラーシーズンでどこまで順位を上げられるか、若き指揮官の奮闘に注目したい。