アメリカ・ワシントンDCで開催されている「シティ・オープン(ATP500/7月18~24日/賞金総額162万9475ドル/ハードコート)の男子シングルス準々決勝。 タイブレークで、第1シードのジョン・イズナー(アメリカ)にリ…

  アメリカ・ワシントンDCで開催されている「シティ・オープン(ATP500/7月18~24日/賞金総額162万9475ドル/ハードコート)の男子シングルス準々決勝。

 タイブレークで、第1シードのジョン・イズナー(アメリカ)にリードを奪われていた第5シードのスティーブ・ジョンソン(アメリカ)は、時速235kmのサービスを入れ、それから、ある意味でいっそう大胆なことを試そうと決めた。身長208cmのイズナーの頭上をロブで抜いたのだ。

 ジョンソン自身も驚いたようで、放ったバックハンドのロブは効果を発揮して彼はそのポイントを取った。ビッグサーバーのイズナーを相手に食い下がった188cmのジョンソンは、12本のセットポイントを切り抜けた。そして、29本のサービスエースにも耐えて、このアメリカ人対決の準々決勝に7-6(7) 7-6(15)で勝ったのだ。

 「ロブを打つのに相手が背が高すぎるということはないよ。彼が果敢に決めにくると思った。だから、ただ、いいロブを打つようにしたんだ。それだけのことだよ」

 ジョンソンは第1セットのタイブレークでのロブによるそのポイントを振り返った。 「また彼をロブで抜こうとするかどうかはわからないし、やっていい結果になるかもわからない。幸運にも今日はうまくいったよ」

 イズナーはそれをどう取ったのだろうか。

 「スティーブのことは死ぬほど好きだよ」とイズナー。「でもあのバックハンドロブは…彼があれをしょっちゅう打てるとは思わないね」。

 ジョンソンは準決勝で、イズナーに続いてまたもビッグサーバーの第13シード、イボ・カルロビッチ(クロアチア)と対戦する。カルロビッチは準々決勝で第6シードのジャック・ソック(アメリカ)を7-6(4) 7-6(6)で破って勝ち上がった。

 もうひとつの準決勝は、第7シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と第2シードのガエル・モンフィス(フランス)の対戦となった。準々決勝で、ズベレフは第4シードのブノワ・ペール(フランス)を6-1 6-3で、モンフィスは第8シードのサム・クエリー(アメリカ)を6-4 3-6 6-1で破っている。(C)AP