オーストリア・キッツビューエルで開催されている「ゼネラリ・オープン」(ATP250/オーストリア・キッツビューエル/7月18~23日/賞金総額46万3520ユーロ/クレーコート)の準決勝で、ニコラス・バシラシビリ(グルジア)が第6シード…
オーストリア・キッツビューエルで開催されている「ゼネラリ・オープン」(ATP250/オーストリア・キッツビューエル/7月18~23日/賞金総額46万3520ユーロ/クレーコート)の準決勝で、ニコラス・バシラシビリ(グルジア)が第6シードのドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)を6-3 6-1で下し、ATP大会の決勝に進出した初のグルジア人プレーヤーとなった。 「これは特別な出来事だ」と世界ランキング123位のバシラシビリは言った。「僕はこのために懸命にハードワークを積んできた。アグレッシブに試合を始め、素晴らしいプレーができたと思う」。 キャリア初の準決勝をプレーしたバシラシビリは、第1セット4-3からラヨビッチのサービスをブレークしたあと、試合を完全にコントロール下においた。グラウンドストロークで圧倒し、3度相手のサービスをブレーク。最後の10ゲームのうち9ゲームを取って、力強く試合を締めくくった。 バシラシビリは決勝で、世界48位で第4シードのパオロ・ロレンツィ(イタリア)と対戦する。ロレンツィはもうひとつの準決勝で、12本のマッチポイントを逃しながらも地元のジェラルド・メルツァー(オーストリア)を7-6(4) 7-6(13)の激戦の末に下して勝ち上がった。ジェラルドは元世界8位のユルゲン・メルツァー(オーストリア)の弟。 ロレンツィは第1セットで2-5とメルツァーにリードされ、4本のセットポイントをしのがなければならなかった。第2セットでは5-4から6本のマッチポイントを決め損ね、さらにタイブレークでも6本を逃したが、最後にやっと勝利をつかむことに成功した。 この試合は、第2セットでロレンツィが4-3とリードしたところで、雨のため2時間近く中断されている。 キャリア初タイトルを目指す34歳のロレンツィは、2年前にサンパウロでフェデリコ・デルボニス(アルゼンチン)に敗れて以来、2度目のATP決勝に挑む。
第1シードのドミニク・ティーム(オーストリア)、第2シードのフィリップ・コールシュライバー(ドイツ)、第3シードのマルセル・グラノイェルス(スペイン)がそろって初戦で敗れた今大会は、ロレンツィが勝ち残っている中でもっともランキングが高い選手だ。
107位のジェラルド・メルツァーはキャリア初の決勝進出を逃したが、ここまでの活躍によって、来週更新されるATPランキングで初めて100位以内に入ることになる。(C)AP