写真:早田ひな(日本生命)/撮影:千葉格・アフロ

3月2日、LIONカップ 第23回ジャパントップ12卓球大会(兼 2019年世界卓球選手権日本代表選考会)がカメイアリーナ仙台にて開催される。大会初日の2日に優勝すれば、4月21日よりブダペスト(ハンガリー)で開催される世界卓球選手権(以下、世界卓球)の代表に内定するとともに、翌日3月3日に行われる代表内定者のみのトーナメントへの出場権を手にすることができる。

日本の女子選手の活躍は目を見張るものがあり、トップ選手は中国選手と互角の戦いを見せている。選手層も厚くなってきており、次々と若手の有望選手が現れている。ハイレベルな競争環境の中、世界選手権代表内定の最後の1枠をかけて争う選手を一人ずつ紹介する。

芝田 沙季(ミキハウス)

2018年ワールドツアーグランドファイナルシングルスへ出場したため、1次選考会免除での最終選考会出場となった。ワールドツアー・チャレンジシリーズでの活躍が凄まじく、昨年3月のスペインOP、4月のクロアチアOP、10月のベルギーOP、11月のベラルーシOPなどで優勝している。プラチナランクのツアーでも、ドイツOPのU21女子シングルスで優勝するなど、頭角を現す。グランドファイナルでは丁寧(2月度世界ランキング1位・28歳)=中国=相手に1ゲームを奪う健闘を見せながらも「足りないところが多い」と、向上心も高い。正統派なプレースタイルの芝田が世界選手権への切符を目指す。

早田 ひな(日本生命)

卓球黄金世代トリオ「みう・みま・ひな」の一角。1次選考会を全勝で通過している。Tリーグでは11戦全勝で前期MVPに輝いた。今年度の全日本選手権(以下、全日本)では石川佳純(同4位・26歳)=全農=を破ってベスト4に入り、2月に行われたITTFチャレンジプラス ポルトガルOPでは劉詩ブン(同5位・27歳)=中国=を破っての優勝と勢いに乗っている。昨年のジャパントップ12でも優勝しているが、連覇に向けてまずは最終選考会での1位を狙う。

加藤 美優(日本ペイントホールディングス)

日本ペイントマレッツのエースとしてTリーグで活躍中。他にも全日本ベスト8、スロベニアOP優勝、韓国OPでは馮天薇(同10位・32歳)=シンガポール=を破るなど実績は十分だ。安定した戦いぶりで1次選考会も2位で通過している。自身の名がついたミユータ(ボールの横を捉えながら返球する台上テクニック)で立ち向かう。

森 さくら(日本生命)

1次選考会3位通過の森。スロベニアOPでは加藤と決勝の舞台で戦い、2位となった。一方、今年度の全日本では準々決勝で加藤を抑えてベスト4入りを果たしている。豪快なフォアハンドとポイントごとのエネルギッシュな咆哮がトレードマーク。持ち前のエネルギーを選考会の場で爆発させ、代表の座を狙う。

笹尾明日香(早稲田大学)

世界ランキングは他の参加選手と比較すれば低いが、今年の1次選考会では実力者を次々と破り4位という大躍進を見せた。東アジアホープスの代表、2017年全日本ジュニアの覇者という過去を持つ。早稲田大学入学後も、インカレで団体戦メンバーとしてチームを3連覇に導き、全日本学生選抜では優勝という活躍を見せている。文武両道の笹尾が代表争いの台風の目となるか。

安藤みなみ(専修大学)

1次選考会を5位で通過した安藤。東京選手権2連覇、全日本ベスト8など、国内で好戦績を残している専修大の主将である。現在の大学卓球界を安藤抜きで語ることはできない。Tリーグではトップおとめピンポンズ名古屋の主戦力として活躍しており、昨年6月の荻村杯ジャパンOPでは韓国のエース左腕・田志希(同16位・26歳)を下してのベスト16、ベラルーシOPではベスト4入りを果たし、活躍の場を国際大会にも広げている。大学4年生の安藤が、学生時代の集大成として世界卓球への切符を狙う。

木原 美悠(JOCエリートアカデミー)

今年の全日本で平野美宇(同9位・18歳)=日本生命=、佐藤瞳(同12位・21歳)=ミキハウス=、森を破り、14歳5か月、史上最年少での決勝進出を成し遂げた若きヒロイン。1次選考会は6位通過となったものの、世界ジュニアの団体決勝では中国選手相手に唯一の白星を挙げるなど国際大会でも強い。ベラルーシOPでもベスト4と年上・格上相手にも引けをとらない。中学生の木原が全日本に続いて再び勝ち上がるか。

長﨑 美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)

昨年の世界卓球(団体)では強化本部からの推薦により代表入りした長崎。出番こそなかったが、世界選手権の舞台を目の当たりにしているだけに人一倍出場への思いは強いだろう。1次選考会は7位で通過だが、その長身から繰り出される威力のあるチキータやドライブを活かし、2年連続の代表入りを狙う。


文:ラリーズ編集部