原口元気、浅野拓磨が所属するハノーファーが苦しんでいる。 シーズン開幕当初から下位に低迷していたが、後半戦に入って…
原口元気、浅野拓磨が所属するハノーファーが苦しんでいる。
シーズン開幕当初から下位に低迷していたが、後半戦に入って第19節でドルトムントに1-5と大敗したのを機に監督が交代。解任されたアンドレ・ブライテンライター前監督に代わって、ここ4試合はトーマス・ドル監督が指揮をとっている。
しかし、指揮官の交代というカンフル剤も機能せず1勝3敗。1勝は最下位のニュルンベルクが相手。3敗はライプツィヒ、ホッフェンハイム、そして2月24日のフランクフルトと、上位勢との対戦が続くタイミングの悪さもあった。
第14節以降、アジアカップの期間を除いて90分の出場を続ける原口元気もさすがにつらそうだ。

フランクフルト戦にフル出場した原口元気だが、チームは完敗した
フランクフルト戦後、原口は「前半は悪くなかったですし、しっかり戦えていた」と、試合を振り返る。実際、前半に限れば攻撃的に試合を進めたのはハノーファーだった。とはいえ、ゴール前に迫りながら、相手を脅かすシュートを放つまでには至らない。
一方、対戦相手の長谷部誠に言わせると、前半のフランクフルトは、木曜日にヨーロッパリーグのシャフタール・ドネツク戦を戦った疲労が残っており、「今季1、2を争う悪さ」だったそうだ。長谷部はMFジェルソン・フェルナンデスの負傷にともなってボランチで2戦連続出場。リベロに比べて運動量の多いポジションで、ふだんどおりのパフォーマンスを発揮することができなかったと振り返る。
ハノーファーもフランクフルトも3-4-3の布陣。右ウィングバックでプレーした原口は、相手の左ウィングバック、フィリップ・コスティクを抑えるという守備的な役割を担っていた。コスティクに決定的な仕事をさせない時間帯が続いたが、その分、原口の位置は低くなり、攻撃参加は難しかった。
54分にフランクフルトが先制。最終ラインからのボールを受けたセバスティアン・ハラーがルカ・ヨビッチにパスを送ると、ヨビッチはアンテ・レビッチの動きを確認して原口の目の前でスルーパスを送り、これをレビッチが難なく決めた。ゴールの瞬間、ハノーファーは6人がペナルティエリアで守っていたのに対し、フランクフルトのアタッカーは3人。数的優位にもかかわらず、対応に戸惑っている間にあっさり失点してしまった。
63分、やはりハノーファーのミスからフランクフルトが追加点を挙げる。右サイドの浅野拓磨が逆サイドにボールを送ろうとしたが、相手に奪われてカウンター。最後はコスティクのクロスをヨビッチが押し込んだ。浅野はこのシーンについて猛省していた。
「失点を予想することはないですけど、奪われた瞬間に厳しい状況だというのは一瞬で把握していました。あの瞬間、僕も何か守備でしっかり貢献しないといけない。まずは奪われないことが大事ですけど、レベルを上げていくしかないと思います」
フランクフルトはさらに1点を追加して3-0で勝利。「相手がハノーファーだったから勝てたというのもあると思う」という長谷部の言葉は、率直な気持ちだろう。自分たちがよかったというよりも、それだけハノーファーの状態がよくないということだ。
現在17位のハノーファーは次節、16位のシュツットガルトと残留争いの直接対決を迎える。このあたりで勝ち点を積み重ねていかないと、最後に苦しくなるのは明白だ。
「次まで1週間しかないですし、やれることは限られているので、細かく準備をすることと、ミスをしないことを頭に叩き込んで……。気持ちの部分が大事だと思うし、すべてを来週の試合にぶつけたいと思います」
原口はふりしぼるようにそう言って前を向いた。