「ATP500 リオデジャネイロ」(ブラジル・リオデジャネイロ/2月18~24日/クレーコート)の大会最終日、男子シングルス決勝で世界90位のラスロ・ジェレ(セルビア)が世界104位のフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)と対戦。6-3…

「ATP500 リオデジャネイロ」(ブラジル・リオデジャネイロ/2月18~24日/クレーコート)の大会最終日、男子シングルス決勝で世界90位のラスロ・ジェレ(セルビア)が世界104位のフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)と対戦。6-3、7-5でジェレが勝利し、自身初となるタイトルを獲得した。試合時間は2時間。

両者は今回が初の対戦。ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場のオジェ アリアシムは現在18歳で、ATP500の大会で決勝進出者としては2009年以降最年少。また、準決勝では2016年の同大会で優勝したパブロ・クエバス(ウルグアイ)をフルセットで破っており、大きな期待を寄せられていたが、自身初のタイトル獲得とはならなかった。

第1セットはブレークの応酬となった。第1ゲームでジェレがブレークすると、第2ゲームでオジェ アリアシムがブレークバック。さらに第3ゲームでもジェレがブレークして1つリードした。さらに第5ゲームでもブレークしたジェレに対し、第6ゲームでオジェ アリアシムがブレークを1つ返す。それでも第9ゲームで再びブレークに成功したジェレが6-3で第1セットを先取した。

第2セットの第1ゲーム、オジェ アリアシムにブレークを喫したジェレだが、第6ゲームでもブレークバック。その後はお互いにキープが続いたが、第12ゲームで30-40とチャンピオンシップポイントを握ったのはジェレ。粘るオジェ アリアシムにしのがれながらも、5本目のブレークチャンスをものにし、第2セットを7-5で取って勝利を決めた。

試合後に行われたセレモニーで準優勝したオジェ アリアシムは「今回は力不足で優勝することができなかったけど、また来年も来たいです」と語った。

続いて登壇したジェレは7年前に母親を、そして2ヶ月前に父親を亡くしており「このトロフィーを両親に捧げたい。2人が天国で僕を見守っていてくれるのでしょう」と語ると、会場から大きな歓声が寄せられた。また「多くのサポートをしてくれた多くの人々、特にコーチ、そして妹に感謝を伝えたい」と語った。

今大会は1回戦でシード勢8人のうち7人が姿を消すという波乱の幕開けとなり、決勝は23歳のジェレと18歳のオジェ アリアシムによる若いノーシードの2人による対決となった。優勝したジェレは現在世界90位、自身最高位は83位だが、今回の優勝により40位以上になることが確実視されている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP500 リオデジャネイロ」で優勝したジェレ

(Photo by Buda Mendes/Getty Images)