チチパス、ツアー2勝目に王手「タイトル獲得が重要」。リオでは18歳アリアシムが初のツアー決勝進出

■「ATP250 マルセイユ」（フランス・マルセイユ／2月18～24日／室内ハードコート）

現地23日の大会6日目。男子シングルス準決勝で、第1シードの世界12位ステファノス・チチパス（ギリシャ）が第3シードの世界24位ダビド・ゴファン（ベルギー）に7-6(1)、6-2でストレート勝利し、決勝進出を決めた。

ATP（男子プロテニス協会）公式サイトによると、チチパスは試合後に「いよいよという時になって、リズムを見つけられました」と振り返った。

「彼（ゴファン）が6-5でサービスをしていた時、リズムに乗り自分のゲームが見えました。リターンに臨みやすく、自分の方に流れがきたと感じました」

チチパスはツアー初優勝を果たした「ATP250 ストックホルム」以来の決勝進出（「Next Gen ATPファイナルズ」での優勝は除く）。

決勝に向けては「タイトルを獲得することが重要です。タイトルには多くの意味があります」「それを得るために精一杯努力しなくてはなりません。優勝した時ほど素晴らしい気分のものはありませんから」と意気込んだ。

もう一方の準決勝では、世界50位のミカエル・ククシュキン（カザフスタン）がワイルドカード（主催者推薦枠）で出場の75位ユーゴ・アンベール（フランス）にストレート勝利。2015年「ATP250 シドニー」以来の決勝進出を決めた。

■「ATP500 リオデジャネイロ」（ブラジル・リオデジャネイロ／2月18～24日／クレーコート）

男子シングルス準決勝。今大会ワイルドカードで出場の世界104位フェリックス・オジェ アリアシム（カナダ）が63位のパブロ・クエバス（ウルグアイ）にフルセットで勝利し、自身初のツアー決勝進出を決めた。

初のツアー優勝まであと1勝とした、18歳の新星アリアシム。しかし本人は浮足立ってはいないようで、試合後に「私にとっては、今すぐタイトルが獲れるかどうかは最も重要なことではありません。毎年、最後には成功したキャリアでありたいと思っているからです」と冷静に話した。

また「私は、18歳だった時に1回決勝にいったとか1回だけ優勝したというように覚えられたくはありません」「今を楽しんで、明日勝つ方法を見つけようとする。私が考えているのはこれだけです」と話した。

■「ATP250 デルレイビーチ」（アメリカ・デルレイビーチ／2月18～24日／ハードコート）

男子ダブルス準決勝で、ラドゥ・アルボット（モルドバ）／西岡良仁（日本／ミキハウス）が第2シードのケン・スクプスキ（イギリス）／ニール・スクプスキ（イギリス）にストレートで敗れ、残念ながら決勝進出はならなかった。

■「ドバイ・デューティフリー・テニス選手権」（アラブ首長国連邦・ドバイ／2月17～23日／ハードコート）

大会7日目、女子シングルス決勝。世界45位ベリンダ・ベンチッチ（スイス）が第2シードの世界4位ペトラ・クビトバ（チェコ）を破り優勝を果たした。

ベンチッチは過去0勝3敗だった相手クビトバを初撃破し、2015年以来、自身3つ目となるタイトル獲得。

◇　　　◇　　　◇

【2月23日 主な試合結果】

◆「ATP250 マルセイユ」

男子シングルス準決勝

〇[1]ステファノス・チチパス（ギリシャ）7-6(1)、6-2 ●[3]ダビド・ゴファン（ベルギー）

〇ミカエル・ククシュキン（カザフスタン）6-4、6-4 ●[WC]ユーゴ・アンベール（フランス）

◆「ATP500 リオデジャネイロ」

男子シングルス準決勝

〇[WC]フェリックス・オジェ アリアシム（カナダ）6-3、3-6、6-3 ●パブロ・クエバス（ウルグアイ）

〇ラスロ・ジェレ（セルビア）W/O ●アルヤズ・ベデネ（スロベニア）

◆「ATP250 デルレイビーチ」

男子シングルス準決勝

〇[Q]ダニエル・エバンズ（イギリス）3-6、6-2、6-3 ●[2/WC]ジョン・イズナー（アメリカ）

〇ラドゥ・アルボット（モルドバ）3-6、6-0、6-0 ●マッケンジー・マクドナルド（アメリカ）

男子ダブルス準決勝

〇[2]ケン・スクプスキ（イギリス）／ニール・スクプスキ（イギリス）6-4、6-2 ●ラドゥ・アルボット（モルドバ）／西岡良仁（日本／ミキハウス）

◆「ドバイ・デューティフリー・テニス選手権」

女子シングルス決勝

〇ベリンダ・ベンチッチ（スイス）6-3、1-6、6-2 ●[2]ペトラ・クビトバ（チェコ）

（テニスデイリー編集部）

※写真は「ATP500 ロッテルダム」でのチチパス

(Photo by Jan Kok/Soccrates/Getty Images)