「ATP500 ロッテルダム」で8つ目となるツアータイトルを獲得したガエル・モンフィス(フランス)は、同大会の決勝戦で対戦したスタン・ワウリンカ(スイス)と、長年にわたって練習を共にする間柄だったと明かした。Tennis Worldが伝えて…

「ATP500 ロッテルダム」で8つ目となるツアータイトルを獲得したガエル・モンフィス(フランス)は、同大会の決勝戦で対戦したスタン・ワウリンカ(スイス)と、長年にわたって練習を共にする間柄だったと明かした。Tennis Worldが伝えている。

モンフィスは現在32歳で世界ランキングでは23位。最高順位は2016年に記録した6位で、高い身体能力でバネを活かした動きを持ち味にしている。

一方、元世界3位のワウリンカは現在は41位の33歳で、モンフィスとは年齢も近い。世界最高峰とも言われる強力な片手バックハンドを持つ一方で、2017年には膝の手術に踏み切りツアーを離脱。カムバックを目指していた。

モンフィスはそのワウリンカについて、「僕らは冬季の間ずっと一緒に練習していたんだ。そして過去14年間も本当にずっと一緒にね」と話し、長期にわたって共に練習してきた間柄に触れた。

実際、テニス選手同士は長く顔を合わせ続けることもあり、例えばノバク・ジョコビッチ(セルビア)とアンディ・マレー(イギリス)はジュニア時代から同じ表彰台に立つなど、まさに長年の関係だ。

モンフィスとワウリンカはツアーでの戦績でも、3勝3敗の五分。先週の「ATP500 ロッテルダム」で、モンフィスが追いついたところだ。

同選手はワウリンカとの対戦を振り返り、「こうした試合では、相手を驚かせるのは難しい。第2セットではスタンがヘビーにプレイしていて、対応できないと感じたから、第3セットでは自分の方がタフにプレイして、リズムを変えることができた」と語っており、対戦相手としての難しさも示して見せた。

さらに、「スタンはとてもパワフルで信じられないようなショットを打っていて、自分はかなりやられていた。身体的に、スタンのリズムについていけてなかったんだ。でも何か違うプレイをするんだと決めて、勢いを抑えられた」とモンフィスは解説した。

年齢的には、37歳のロジャー・フェデラー(スイス)が現在世界6位につけていることもあり、モンフィスとワウリンカが活躍するチャンスもまだありそうだ。今後も、両選手のパフォーマンスに注目が集まる。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP500 ロッテルダム」でのモンフィスとワウリンカ

(Photo by Jan Kok/Soccrates/Getty Images)