ソフトバンクが5-2で勝ち、ライオンズとのカード初戦をものにした。2回に1点を先制されながら3回に同点、5回には今宮健太のソロ弾で勝ち越し、6回には3点を追加してライオンズを突き放した。■10勝目の和田を称賛、「3つしか負けてないことが信頼…

ソフトバンクが5-2で勝ち、ライオンズとのカード初戦をものにした。2回に1点を先制されながら3回に同点、5回には今宮健太のソロ弾で勝ち越し、6回には3点を追加してライオンズを突き放した。

■10勝目の和田を称賛、「3つしか負けてないことが信頼に価する」

 ソフトバンクが5-2で勝ち、ライオンズとのカード初戦をものにした。2回に1点を先制されながら3回に同点、5回には今宮健太のソロ弾で勝ち越し、6回には3点を追加してライオンズを突き放した。7月に入ってから先制された試合は7連敗中だったが、ようやく粘りの逆転勝利。工藤公康監督は、まず先発・和田毅の好投を称えた。

「全体的には7回2失点だから良かったと思う。狙い球を外したり、緩急をつけたりしたのが良かったんじゃないかな。(和田は)今日で10勝目だが、3つしか負けてないことにもっと注目してほしい。ここまで1人で7つの貯金を作っているわけだからね。負けないことが大事。10個の勝利をチームに呼び込みながら3つしか負けてないのが信頼に価するところだよね」

 7月に入って5試合の零封負けを喫するなど、元気のなかった打線もこの日はうまく繋がった。3点を奪った6回には、先頭で二塁打を放った長谷川勇也に即座に代走・福田秀平を送り込み、松田宣浩の適時打の後は中村晃に送りバントのサインを出すなど(結果は二塁ゴロの進塁打)、勝ちへの執念を見せた。

■長谷川&松田に「あの2人に元気が出てくればチームも元気になる」

「すぐに同点に追いついて今宮くんのホームランで勝ち越せた。そこからの繋がりが良かったね。長谷川くんのツーベースとマッチのタイムリー。あの2人に元気が出てくればチームも元気になるし、5番から下位にかけて点が取れるようになればウチの勝ちパターンになる。

(中村への犠打のサインは)2点差よりも3点差、あそこで点を取るだけで全然違うからね。最高なのは満塁ホームランを打たれても1点勝っているという状況を作ることだけど、そううまくはいかないから。だったら、1人ランナー出してホームランを打たれても1点勝っている状況を作ることが大事」

 久々の逆転勝利に「選手のみんながホッとしているんじゃないかな」と工藤監督。

「今日のような繋がりが出てくればね。(打線の)調子も戻りつつあるし、こういうゲームを続けていけば、自分たちの野球に戻っていけるのかなと思う」

 東京から3連敗していた今年の「鷹の祭典」も、ようやく2連勝。福岡での残り2試合も連勝して、最後の8月の大阪1試合へと繋げていきたい。

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura