最終日を前にして行なわれたクロスカントリー部門の10キロクラシカル。明大からは3人が出場し、渡邉万葉(政経2=中野立志館)が10位入賞を果たした。◆1・30~2・23 第92回全日本学生選手権(野沢温泉スキー場他)▼1部男子10キロクラシ…

 最終日を前にして行なわれたクロスカントリー部門の10キロクラシカル。明大からは3人が出場し、渡邉万葉(政経2=中野立志館)が10位入賞を果たした。

◆1・30~2・23 第92回全日本学生選手権(野沢温泉スキー場他)

▼1部男子10キロクラシカル

渡邉――10位

杉田――39位

糸乘――45位

 計画通りの走りだった。「スタートの順番がとても良い」と9番スタートに少しの自信があった渡邉。76人のランナーが登録される中、早いスタートの方が雪質は良好。さらに「前後が自分と同じ、またはそれ以上の選手」と15秒前にスタートする選手をペースメーカーにした。「1周目で前に追い付いて、2周目で追い抜く」。そのプラン通り2キロ地点で後ろにつけると2周目で追い抜くことに成功。そのままフィニッシュまで流れを維持し、11位の選手とわずか0.4秒差で10位に入り込んだ。

 全国中学校大会で優勝経験もある渡邉だが、スキーを始めた理由は意外にも悔しさからだった。それは小学1年次に校内対抗のスキー大会。「女の子にも敵わず、真の意味で校内ビリになった」。そこから本格的にスキーを始めるも小学時代は満足のいく結果が出せず。しかし中学2年次に日本一を経験したことで「勝つ難しさを知った。スキーにのめり込めるようになれた」。昨年は同種目で27位だが今年は10位。悔しさを糧に成長できるのもまた渡邉の能力の一つ。クロスカントリー部門でポイントをもぎ取った男の学生スキーは残り2年。さらなる成長に期待だ。

[坂田和徳]

試合後のコメント

渡邉

――本日の結果を振り返っての感想をお願いします。

 「皆さん、すごい応援してくださって、その力もあってしっかり実力出し切れたのかなというのが1番感じたことですね」

――課題は何か見つかりましたか。

 「今日のレースを振り返ってみると、確かにプラン通りではあったんですが最後1キロくらいから下りが多いコースで、そこでまだ攻めきれていない部分があって、仮に5秒くらい早かったら6番、7番は全然いける位置だったのでそこの詰めの甘さがありますね」

――長期的な目標と意気込みをお願いします。

 「とにかく、ケガしないでスキーを楽しめればいいかなと思っています。また楽しんでやってそれが結果につながればいいことだと思うので、今回入賞できましたけどこれを励みにバネにして来年はもっといい順位を取りたいと思っています」