スーパーラグビーのプレーオフ準々決勝第1試合が22日、オーストラリアのGIOスタジアム・キャンベラでおこなわれ、前年チャンピオンのハイランダーズ(ニュージーランド)がオーストラリア・カンファレンス1位のブランビーズを15-9で下し、準決勝…

 スーパーラグビーのプレーオフ準々決勝第1試合が22日、オーストラリアのGIOスタジアム・キャンベラでおこなわれ、前年チャンピオンのハイランダーズ(ニュージーランド)がオーストラリア・カンファレンス1位のブランビーズを15-9で下し、準決勝に進んだ。オーストラリア勢はブランビーズ以外に8強入りしたチームはなく、全滅となった。

 ハイランダーズに所属するSH田中史朗は、日本代表として出場した6月11日のカナダ代表戦で右肩を脱臼して以来、戦列復帰できておらず、準々決勝のメンバーには入っていなかった。

 ボールを長く支配しながらも、雨の影響もあってスコアに苦しんだハイランダーズだったが、3点を追う前半36分、敵陣でのラインアウトスチールからフェイズを重ね、WTBワイサケ・ナホロがトライを挙げて逆転。10-6として折り返した。

 後半、ブランビーズに3本目のPGを決められ1点差とされたが、56分(後半16分)、ハイランダーズはSOリマ・ソポアンガのパスカットからCTBマット・ファデスにつないでビッグゲインでチャンスとなり、NO8リーアム・スクワイアがきっちり得点して15-9とリードを広げた。

 一方、2年ぶりのベスト4入りを狙うブランビーズは74分、敵陣22メートルライン内のスクラムでアドバンテージを得、ボールをもらったWTBロウジー・タリアウリがサポートを受けながらインゴールに入ったが、グラウンディングは確認されず。その後、ゴール前5メートルのスクラムで再開し、4回組み直しがあったが、ハイランダーズFWはブランビーズの強力パックに耐え、逆にディフェンスでプレッシャーをかけ続けて残り時間を守り切り、敵地での接戦を制した。

 準々決勝残り3試合は現地時間23日に予定されており、ハリケーンズ(NZ)対シャークス(南ア)、ライオンズ(南ア)対クルセイダーズ(NZ)、ストーマーズ(南ア)対チーフス(NZ)戦がおこなわれる。